鳥取の大山で友人夫婦が営むペンション「暖暖」さんが、30周年のお祝いをすると聞いて。お願いしていた、ギフトボックスが届きました。わーい♡
今の時代って、個人や小さなお店が手作りをこんな風に素敵にラベリングしてパッケージに入れて、ラッピングして発送できるんですねえ。でも、大手の流通でやってくるものと違って、それぞれの思いが書かれた説明書きは熱っぽく、その上に手書きのメッセージ添えられていて、しみじみ眺めてしまいました。ペンションを建ててしばらくして、四季の恵みを集められる谷が欲しいなと思って買った「暖暖谷」で、秋に落ちるちっさな山栗を拾い集めては、お客さんが寝静まった夜に、茹でてせっせとほじって集めた実。普段は、それで味の濃い、和栗のモンブランを夕食のデザートに出すのが「暖暖」の秋の楽しみです。今年はコロナもあったからなのかな。記念コンフィチュールに仕立ててありました。たくさんのお客さんに送るには、沢山の夜なべが必要だったんじゃないかなあ。こういうのは、人柄を知らないとわからないことと思いますが、そんな誠実な働き方をし続けてきた夫婦のペンションなのです。
大山に行くようになったのは2年前。
彼らのペンションに行ったのは2018年9月だ!地面から生えているタマゴタケが死ぬまでに一度見たかった私は、「出始めた」とsnsに書いてあるのを見つけた翌日飛んでいったのが最初。
あれが一回目。こんなお客さんは初めてだったのかな?かなり印象深かったみたいでwするんと仲良くなれました(笑)
自分を知ってくれているお宿があるってうれしいもので、
行くよ~って言うと待っててくれる人がいる心地よさに、ひょいっと高速バスに飛び乗って行くようになりました。
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一番最近に行ったのは、6月中旬。
西日本へひょいひょい行けなくなる前に行った、名残惜しむ旅の記録が書けていなかったので、この場にて♪
牛さんが悠然と草をはむ風景は絵になるなあ。
ここが、ペンション「暖暖」さん。
一人旅なので、よくテラスでのんびり絵を描いたりしたなあ。
歩いていける「森のスープ屋」さん。
食器選びから小物に至るまで魔法にかかったように可愛いお店なのです。
いつも暖暖さんで食べるのですが、この日は鳥取市内のフレンチ「ONZE(オーンズ)」さんに連れてってくれました。
カツオを40度の低温調理したものと、鮪と真鯛のテリーヌのビナグレットソース、山椒とすだち添え。
前菜ワンプレート(豚のリエット、猪ヒレ、オリーブ、手作り粒マスタード、リコッタ、猪のサラミ)
りんごの冷製スープに自家製のはちみつをかけたもの、バゲット添え。このタイミングで出てくるりんごのスープが良かったなあ。。。
いさきのポワレに、いさきのベニエ添え、魚介のブイヤベースソース。とても美味しかった。
続いて、和牛ステーキに濃厚なソース。そらまめ、グリーンピース、レンズ豆、黒豆、とうもろこしの豆尽くし添え。
最後に桃のコンポート、赤梨のソルベ、レモンバーベナジュレがかち割りで添えられていたのがとてもセンスよくて♡
どれも誠意のこもった味でしたが、シェフの作った猪のサラミと粒マスタードがとても思い出深い美味しさでした。
引越し前にお灸作りを始めた私は、大山にまでお灸を持っていって、夫婦へお灸タイム♪お灸しなれない二人は、お灸の山を並べ始めたら、そんなにお灸据えられるのかとビビってましたがw生姜の上に乗せて火を付けるお灸は、昔の火傷のあとも残りそうな熱いお灸とは違うのです~。
翌日は、ペンションをお手伝いw猪のレバーで作るレバーペーストを教えてって頼まれていたので、教えてあげたり、、、
すきに作っていいよ~って言われて、ラタトゥイユもいっぱい作りました。この日はこっそり厨房にいて、一緒にまかないを食べ、お客様が喜んで食べてくださったのを一緒に喜んだ夜。
最終日は大雨だったけれど、ほんとにもうなかなか来られないからって、初めて海の方までドライブに連れて行ってもらいました。車のフロントガラスを真横に吹き付ける雨、雨ににじむ風景、曖昧に溶け合う海と空。不思議な空間を旅することができました。
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ここの名物の一つはキノコ。タマゴタケの他に、高級食材と珍重されるアミガサタケもこんなに!
オーナーのけんさんがきのこを採ってきて、説明してくれながら鍋奉行してくれるのも楽しいのです♪
春はもちろん山菜がいっぱいのお料理♪
去年はここで「野草を摘むところから始める、皮から作る野草ラビオリ」の料理WSを私も開催したのですよ~。
みんなで野草散策した暖暖谷には、野生のクレソンがいっぱい♪
スミレやカラスノエンドウ、オオバコの葉、、、サラダやラビオリの具に。
大山の炭を入れた黒いラビオリ、野草を皮に入れた緑のラビオリも混ぜて、三色ラビオリ。
胡桃ソースで。
こうして振り返ってみると、たった2年のお付き合いですが関わり深いなあw
そうそう。
暖暖さんの近くに住む虫アクセサリー作家さんが私は大好きで、「カミキリムシ」を特注して作ってもらったのも印象深い♪
お絵かきセットを持っていって、スケッチをテーマにして暖暖さんを描きまくった旅もありました。
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彼らの30年の最後の2年間だけのお付き合いですが、それまでも暖かい場所で、これからもきっと居心地いい場所なのだろうな。
おめでとうございます。