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自分の体調に合わせた七味をブレンドする。

こんばんは。
3月から続いた忙しさは、6月末でヒマラヤ登頂くらいピークを迎え、昨日やっと一息つきました。
いろんなことがありすぎて、これはblogに書かねばということが多すぎると、逆に書けずにいました。
すっかり読んでいらっしゃる方を置いてきぼりにした話題になってしまいますが、
昨日の体験から、いろいろなことを結びつけて振り返り説明できたら、、、と思いますので、
また遊びに来てくださいね。
出来たら「へーおもしろーい」とか「きれーい」とかって一言なコメントで十分に嬉しいので、
話し相手になってあげるって人は残してくださると頑張りが続けられる気がします。


今ね、野草熱が高じて薬草学を学んでいるのです。
薬草は、つまり漢方に通じます。
漢方はつまり、東洋医学につながっていくわけで。

薬草だけと思っていたのですが、脈や舌の診方、腹診、背診などを習っています。できないけど(汗)
医者ほどになるまでには途方もない経験が必要と感じますが、とても興味深い世界でずるずる引きずり込まれてます。

昨日は、自分の脈と舌の様子から見立てた体調から、自分の七味を作る作業でした。
できあがったのは、これ。

自分の体調に合わせた七味をブレンドする。_d0180447_18344798.jpg


七味って、今はおうどんやお蕎麦にかけるイメージですが、最初はちょっとした薬だったのですって。
だから「薬味」。
漢方ほどの効き目ではないけれど、野草ほど効き目の薄さよりちょっと効くほど。
日常にぱぱっとかけるのを一ヶ月続けると、ちょっと体調いいなって、そんな存在とのことです。

私の体調に合わせた七味は、私の体調を改善するので、赤の他人には逆効果だったりする可能性もあるそうな。
(つまり一本の線の両端が+-で、真ん中の0を理想とした場合、「-」傾向の体調の人は「+」の薬を処方することで、真ん中に近くなるわけですが、その薬を「+」の体調の人が飲むと、「+」傾向が強くなってしまう、、、バランスの問題です)
家族間は、同じ食べ物で日常が作られているので、改善までは行かずとも一緒に摂って問題はないそうな。


この、「薬膳七味」
山椒、蕃椒(唐辛子)、陳皮(蜜柑の皮)の3つをベースにします。
そこに4種類は自分の体調に合わせて調合するのです。

チームで互いの体の状態を診ましたが、
最後は先生が一人ひとり診断して、脈診は正しかったか、色々判断してくれました。

私の絶不調の身体は「心脾両虚」「陰虚傾向」つまり、
一見は栄養失調気味だけれど、胃腸に問題があるのではなく、
疲れ果ててスッカスカなせいで、血を送る「心」が元気に動いていず、そのせいで「脾」つまり消化吸収できず、
身体に栄養が行き渡らず、疲労困憊でやる気がでない身体を、気力で動かしている状態。
「全部入れたいけど、相殺しちゃうから、4つ選ぶならこれかな」
と選ばれたのは、、、

自分の体調に合わせた七味をブレンドする。_d0180447_18351670.jpg


大きめの写真の4つ。
月桃、茴香(フェンネル)、香附子(ハマスゲの根っこ)、朮(オケラの根っこ)

・月桃と茴香は、身体の上中下で言う「中」つまり胃腸を温め、胃を健やかにする効果。身体の「気」を動かす役目。
・香附子は、後に写真を付けますが、どこにでも生えている雑草でまさかと思うかもしれませんが、根っこに薬効が。
これは、肩や肘や背中の血の滞りを流すので肩こり等にもよく効くとか。
・朮(オケラの根っこ)は、身体の水を巡らせる役目。

この七味がね、面白いというか美味しいと言うか。
コーヒーにパパっとふりかけると、スパイスコーヒー。フェンネルや陳皮のいい香りで癒やされるのです。
昨日はラーメンにかけたらこれまた美味しい!
ミルクティーに入れたらきっとチャイになるんだわ♡とすっかり気に入ってかけまくってるのでした。

さて、これが香附子
自分の体調に合わせた七味をブレンドする。_d0180447_18354523.jpg


よくある雑草です。
芝に似ていて、特徴はぼかした写真がよくわかりますが、真ん中に筋がこうして凹んでます。
ほとんどの人が知らないので、嫌がられて刈られちゃうけれど、土を掘ると立派な根っこがあり、その薬効はすごいのですって。
漢方薬としては、有名な「香蘇散」(こちらにツムラの解説付けときます)の主成分です。


さて、他の選択肢はこちら。

自分の体調に合わせた七味をブレンドする。_d0180447_18361540.jpg


左上から時計回りに中心へ説明をつけていくと、、、
・車前子(オオバコの種) 水を巡らせる役目で、特に上と下に効く。特に膀胱と喉元や鼻などの風邪に。
・茵陳蒿(カワラヨモギの種) 血の塊を溶かす作用があり、血液を流すのに役立つ。
・紫蘇子(紫蘇の種) 温める効果と気をフンッとおへそから頭に抜く効果がある。←紫蘇子は大人気でした。
・黒ごま 補中つまり胃腸を健やかにする。油で潤腸作用で腸の滞り(便秘とか)で鬱々してる人に良い。
・独活(ウドの根) 肩や肘、肩こりの血の滞りを流す役目をする。香附子と合わせるとbest。
・ウコン 肝(気血のコントロール)胆(胆のサポート)脾(気や血、津液など、人体での「工場」のような存在)に効く。
     熱のある時、冷まして熱を取る役目をする。
・サンザシ 健胃作用。緩やかだが血の滞りを動かす。
・芥子(からし菜の種) 胃にかけての湿気と熱をとる。
・来フク子(大根の種) 胃にかけての湿気と熱をとる。

大根の種やからし菜の種なんておなじみのものも出てくると、ちょっと見くびりそうでしょう?
漢方薬には「三子養親湯」という咳を取る薬があるそうですが、その三子(子は種のこと)つまり
3つの種というのが「からし菜と紫蘇と大根の種」!!
漢方薬じゃなくとも、このマイ薬膳七味の3つにこの三子を入れ込んだ人たちからは、
咳が出なくて良いという報告がたくさん寄せられているのだそうな。
この咳は、風邪だけじゃなく、喘息やマイコプラズマ、百日咳なんかのね。

ね、ずるずるともっと知りたくなってくるでしょう?
思わず通って学んでしまってます。
面白いのよー!


ちなみに、私は漢方を処方されて2週間とりあえず身体の元気を取り戻しなさいって「柴胡桂枝乾姜湯」を飲むことに。

あのね、自分では全く自覚症状なく、ただ「首が痛いなー、ちょっと料理をする喜びが薄れてるかなー」
という日々が続いていたのです。
自分でも疲労困憊は認めていたのですが、寝たら治るって思ってたからさほど気にしてなかったの。
でも、これがつまり「未病」の状態だったのですねえ。
放って置くとどうなるんですか?と尋ねたら
「ある日、病原菌が身体に入って咳をしだしたらそのまま一年咳が続くとか、病気がずーっと治らないとかになります」
ですって(汗)
病院に行ってお薬もらって、とりあえず治った気になるかもしれないが体調が悪いままとか、なぜか治らないわってなる、
そんな危険をはらんだ身体ですって。やばーい。

なので、7月は自分の夏休みにしたのでした。


色々とお話は続きます。


Commented by wabisuke-miyake at 2019-07-09 20:21
流石です(^^)
アカデミーで忙しくされてるのかと思いきや
また新しいもの見つけちゃったのですね(^^)

私も草とか薬膳とか興味あるけど
その一歩を踏み出すパワーが無いんです

というわけで
続き楽しみにしています(*^^*)
Commented by erikaboy1425 at 2019-07-09 21:53
体が不調だと色んなパワーが出て来ないです。
気力とか〜底力みたいな見えない力ですね。

薬味ってそんなに影響与えることが出来るなんて知りませんでしたよ。
勉強熱心で興味を持って深く学び始めるafricaさんがとても立派に見えます。どこまで行くのでしょう〜知識欲。

いつもafricaさんのブログを見せていただいて、記事がアップされていてもいなくても、africaさんとくーまくんのこと忘れたことないです(^^)
そしてくーまくんがどこに居ても、幸せなら良いなーと、思っています。
Commented by vinge at 2019-07-09 22:30
おもしろいおもしろい!!

更年期の入りかけに漢方に助けられてから、漢方薬にはまり薬膳も薬草も野草もちょっとだけかじったのに、Africaさんの記事を読むと、齧ったなんておこがましい舐めただけ(嗅いだだけ?)じゃん。と穴があったら入りますwww

Africaさんのもっと知りたい熱と行動力はいつも素晴らしいと思うけれど、たまにはお休みして労わってね~ 
Commented by la_mia_coccolina at 2019-07-10 06:26
africaさんのお話を聞いていたら「宮廷女官チャングム」を思い出しました!
料理から医学の世界へと進んだ女性のお話。
食と医学は通じているのだね。2回程アーユルベーダのWSに行った時にも家庭にあるスパイスでホームレメディを作ったり、季節や個人によって使用するスパイスが違ったり...ととても興味深かったです。
続きのお話も楽しみにしていまーす♪
Commented at 2019-07-10 08:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by africaj at 2019-07-10 21:32
> wabisuke-miyakeさん

こんばんは!
新しいもの始めちゃって、輪をかけて忙しくなってます。
身体が二つ欲しいですー。

草がわかるとお散歩が楽しいのです♪
次回は、薬草散策のお話のせますね。
Commented by syun368 at 2019-07-10 21:35
どこまで行っちゃうの〜 アフリカさん❕
唐辛子刻んで、蜜柑の皮干して刻んで、何やらかんやら入れて混ぜて フリフリしていた父を思いだしました😁
Commented by africaj at 2019-07-10 23:19
> erikaboy1425さん

そうなのです。やる気って身体が健康ならでは、ですね。

私も、まだまだ驚いてばかりですよー。
たかが薬草や薬味って思っていましたが、効果があることにびっくりしたり、
まだまだ半信半疑で見守りつつもなかなか筋が通っているのが面白くて、勉強してます。

erikaさん、温かい目で見守ってくださっているお気持ちがうれしいです(感涙)

Commented by africaj at 2019-07-10 23:33
> vingeさん

更年期の時に漢方が効いたのですね。
いやいや、私の先生がすごいだけで、私は嗅いでるだけw
ほんとにね、飛び込んだらいきなり周囲はプロばかりだったのですよー(汗)
で、すごい高度なことをやってるのを、嗅いでますすすす。
来年は初級クラスが始まるっていうから、上級受けてから初級を受けることにw
Commented by africaj at 2019-07-10 23:47
> la_mia_coccolinaさん

チャングム、何度か見たことあるわ♪
あの時は、聞き慣れない言葉や診察だったけれど、今は改めて見てみたいな。
食と医学とね、あと「心」も通じているのを知ったよ。
あとは、私の「気虚(気が足りない)」が改善されたら、、、もっと燃えそう~w
Commented by africaj at 2019-07-11 00:14
> kog*maさん

自己免疫疾患!?もう大丈夫になったんですか?
私も無自覚でしたが、言われて自分の舌を診るとあきらかに白いんですよね。
背中がきちんと均等じゃないのです。
「未病」って身体が悲鳴をあげている状態なのだなって知りました。
その時にきちんと耳を傾けられると、病気になるのを抑えられるようですよ。
その段階はまだ漢方薬ではなく、薬膳の領域。
ちゃんと、段階があるのが面白いのです。

私も、母が中途半端に民間療法に興味ある人だったので、うんざり。
けれど、そんなものとは一線を画していることと、教えてくれる先生が全部自分で確かめている上での知識なので、ものすっごくてリスペクトしてます。

必要量を少量ずつって水一つでずいぶんと体調は改善するものだし、理由が必ずあるので、自分で納得いくものをまずは一個見つけることが大事かもですね。
お大事にね。
Commented by 小梅 at 2019-07-11 00:20 x
面白いです!その教室通いたいなぁ…
私ずっと漢方飲んでます。自分の身体で実験していたのですが今は二種に落ち着いてその時の不調で今日からしばらくこれだ!って選んでたんですが勉強してみたいなぁ〜
薬草から漢方からほんと興味深いです。面白いですよねー参考にさせていただきます!お化粧の記事も楽しみにしてます♡
Commented by africaj at 2019-07-11 00:21
> syun368さん
お父様は自家製七味を作られていたんですか??
野草から薬草、、、どこまでいくんでょうねw自分でできるようになると楽しそうです♪
Commented by africaj at 2019-07-11 15:55
> 小梅さん

お住まいは関西でしたっけ?それだと、神戸でしか教室をやっていないのです。
でも、来年は初級クラスがあるので、もしご興味あるなら教えますが。
大々的には募集していないので、、、。
この先生は、私はリスペクトしてますよ。
たぶん私よりお若いのに、古典を読み漁り、鍼灸からなにから東洋医学色々知った上での薬草知識。どれだけ経験積んでおられるのかと感心します。
by africaj | 2019-07-09 18:25 | 薬草・漢方の勉強 | Comments(14)

ついに、都会から田舎へ引っ越してきました!皆で家を建てたら、森暮らしの始まりです♪


by africaj