そして、女川のその先へ旅立っていった。

息子の話は久しぶりです。
この時期、恒例の「レポート出さないと進級できない」問題が発生しており、
ついに高校をやめるそうな。
毎年毎年やめるのやめないの、
いや今やめるのは得策じゃない。せめて後悔した時に戻れるように休学に・・・という先生の言葉、
日本は学歴がないと厳しいという周囲の言葉になんとか留まって今まで来たわけですが、
面の皮一枚で繋ぎ止めて進級した後、心を入れ替えることなく、年明けから大変になるのを何度経験しても、
じゃあ最初からやっとこうって思考にならないんだもの。

これはあれだよね。
本人は根っから「やる気がない」
続けてる方がエネルギーの無駄ってレベルだからもう、なにも言うまい。

とりあえず、20才になったら出ていってねと伝えてあるので、
あと3年どうするのかな、彼は。
その後一人でも食べていけるようにスキルを身に付けろよとは言ってますが。


自分でも、自分がこのままじゃダメだって思ってるみたいです。

先日、彼が属している「大学のプロジェクト」で
『自給自足から社会を学ぶ体験』に参加したい人のレポート選考があって、
選ばれると交通費滞在費支給の5日間の合宿に参加できる。それに選ばれておりました。

なんて書いたの?と聞いたら、
「僕は今までスペインでも日本でも色んな体験をいっぱいしてきた。色んな所へ旅をしたし、
季節ごとに栗拾いしたり鹿を撃ちに行くのに連れて行ってもらったりだけど、
それはいつも両親が計画して連れて行ってくれることで、僕が自分から考えて選んでやったことじゃない。
だから、その体験は貴重なものとして残ってはいるけれど、僕の中に僕のものとして形になってはいないと思う。
僕は今年からは自分が動いて身体の中にきちんと形になる体験をしようと決意したので、参加したい」との趣旨を書いたらしい。

なんだ、わかってたのか。
生き方うまい子なら、親の計画に自分も参加してちゃっかり自分の体験にできちゃうものですが、
息子は誰かのお膳立てだと、どうもお客様のままでいる子。
お出かけすると、自分がどこに行こうとしてるのかや今日一日することすら、親にお任せのままで。
興味を持って自分が先頭に立とうとしないで、いつも「付いてくる」だけってのが親には歯がゆかったのです。

でもね、ひとたび一人でルートを考えるとなると、わざわざ苦労する方を好んで選ぶ。
関西から現地(女川駅から広がる森)への交通費を調べて申請しろという最初の課題に、
ネットで普通に調べると、飛行機で行って最寄り空港まで予約した送迎バスに来てもらうとあるのを、
敢えて、それじゃあ初めて行くのに宮城でもどこでもいいことになる。
ちゃんと街の風景も空気感も感じずに、現地だけに直行するんじゃ行く意味がないって、
電車と市営バス、もしくは徒歩で行けないかって調べまくって、
思うように交通が見つからず、遂にはわからなくなって課題提出が遅くなってました。
(結局電車に拘って行けるところまで行ってから車に拾ってもらう話に纏まって、旅立ちましたが)

まあ、同じレポート提出が遅れる話でも、
通信制高校のレポートは結局自主的には一枚も出さなかったけど、
このプロジェクトの課題は一応熱意持ってやってるんだし、
やる気ない子ってわけじゃないの…よね?

とりあえずは、このクソ寒い2月にわざわざ女川駅の先に広がる森で自給自足しに行くわけだし、
その3日後から、またも北海道で炭焼き職人さんについて一ヶ月ほど修行をやる気みたいだし。
やる気ないわけじゃないのですよね。



どうやったって通信制高校のレポートをやる時間なく3月になっちゃうので、もうダメ。
私だけがまだ拘ってるんですよね。学校辞めていいんだろーかと。
当分ちょっと落ち着きません。

普通に学校行ってくれてたら良かったなーって思うこと多いですが、ここまできちゃいました。←今ココ。

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自分の道の方向、わかってるのかなー。つい心配しちゃう母。


p.s.
いちから一歩一歩自分の足で歩いていくなら、この子は興味が掻き立てられて進めるのでしょうね。
誰かが手を差し伸べた瞬間、思考停止してその人の後ろについていっちゃうんだわ。
そうか、私と同じタイプで、私よりかなり重症なんだと気がつきました。

次女の私はいつも誰かに連れられていたから、人と一緒だと
おしゃべりに夢中で全く道も時間さえ、酷いと目的地の名前さえ相手に委ねてついてっちゃう。
きっとこの人が知ってると思うと、もう脳は動こうとしないのです。
これがたった一人だと、周囲をすごくよく覚えて道も覚えられる不思議。
車もそう。助手席にいると、何十回往復してても全く道を覚えてなくて
パパに呆れられます。自分で運転すると一度で覚えるのに。
さっき書いてた息子の困った点と私の傾向、同じで苦笑いです。
それを自覚してからは、旅は一人でするようになりました。
その方が自分の全感覚がフル稼働して、断然面白いのがわかったし、
すごく記憶に残って経験が積み重なったのでした。

私と同じなら、私が信じてあげないといけないですね。
パパに似れば良かったものを、ね。
パパはラクで暖かい方をネコのような嗅覚で見つけて、素直に渡り歩く羨ましい人。
私、苦労する方ばかり行っちゃうから。息子もお気の毒。



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Commented by erikaboy1425 at 2018-02-05 11:35
africaさんの母としての思いが、まるで自分のことみたいに胸に刺さります。
うちの息子には、くーまくんのような光る才能は見えませんけれど。

この先の道が、どこに向かうのか、ちっとも見えなくて。

何だか、うまく書けません。
変なコメントでごめんなさい。
Commented at 2018-02-06 07:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by africaj at 2018-02-06 22:58
> erikaさん

同じ思いですね。
子供がちゃんと光っていてくれたらいいのですが、その光さえ
母には近すぎるのか不安がかき消すのか見えなくなってきていて・・・。
えりかさんもきっと息子さんの光が一番見えない位置に今いるんですよね。

でもね、先日こんな詩に出会ったんです。
「なにをやっても
思うようにならない時
上にのびられない時に
根は育つんだから(みつを)」
一緒に頑張って信じましょう。今少し。
Commented by africaj at 2018-02-06 23:29
>*o**o*inaさん

> もうね、案外と考えているんだなとか、驚かされることも多いのだけど、
反面、すごく幼いんじゃない?ってその落差がすごい気がするよー。
M子ちゃんも?親がしっかりしすぎちゃいけないんだろーか。。。
そうそう、そうなのよ!びっくりさせられるとねえwめっちゃ心配になっちゃう(汗)

へーcoさんが仕切るのね!うちはね、調べるの嫌いなパパが仕切るので、こっそり私が調べていてサポートする感じ。だから途中でぶつかったり、みんなが私に付き合う結果になったりで、最後に各自で自由時間w最近これがうまくいく感じ。

え!女川も知ってるのね!!すごいわっ(驚) そうなの。mapで見たら徒歩5時間って距離に公共バスは一切走ってない広大な森だったw すごいな、日本の田舎って土地余ってるのねって思った(苦笑) 目下激寒の今週、自給自足なにやってるんだろー。お土産話楽しみよ。
by africaj | 2018-02-04 14:17 | 息子のはなし | Comments(4)