「パン」のシンプルな食べ比べかと思ったら、サンドウィッチやカナッペになってました。
シャンパンやホットワインも振る舞われ、
フランス輸入もののチーズ各種、スモークサーモン、パテにフォアグラ・・・もうね、
使われている食材が素晴らしすぎる♡
甘いパンも各種。
ブリオッシュ、クグロフ、シュトーレン、焼き菓子系、チョコレート・・・
お披露目の会・・・だよね?って忘れそうになるほど、作り手が前に出てこないので、
誰がスタッフで誰が卒業されるのか、わからないまま
そしてどなたが焼いたパンか、このパンがどんな粉を使い、どう焼かれた何てパンなのか一切わからず。
いいのかそれで。
不思議な会でした。
私はただ、興味があったから申込んだだけだし。申し込めたし。無料だったし。
食べて飲んでみんなさっさと帰ってるし・・・いや、いいんですがうーん。
とりあえず、私は、ハード系パンは全部に手を付け、注意深く味わってきましたが。
自分の人生でこんなにパンを食べたのは、初めてっw
で、一番美味しかったのがこれでした。
シンプルなバゲット。
奥行きある味でしっとり、噛めば噛むほど美味しい。
大好きなチーズもフォアグラも素晴らしかったけど、このバゲット1つで十分幸せになれた。
聞いたら、「バゲット・トラディッション・フランセーズ」だとのこと。
ああ、フランスの法律で、それだけはビタミンC等の添加が禁止されてると言う、これがそのバゲットか。
1900年代は形がよく、クープが開いたものが好まれたので、
ビタミンC等の改良剤の量をどんどん増やし、もりもりメリメリ割れたバゲットが焼かれたらしいのです。
職人はそれがいいことだと信じていたのですって。
最終的に、本当のパンの味を守る意味あいで「トラディッション・フランセーズ」を掲げるものは
伝統的製法であることを法律で定めたのだと。
以前、ここのフランス人の先生が教えてくれました。
私は食べたことがなくて、興味津々でこの先生に
「あなたは、普段教えているバゲットとバゲット・トラディション・フランセーズのどちらが好き?」
と質問したことがあるのです。
そうしたら、「もちろんトラディションです。だって美味しいから」って言っていたのですーっw
「どんな風に美味しいか形容してください」って頼んだら、
「水分量が多いのに、イーストが少なくて一次発酵を長くとるからガスが多くなって重くない。
おかげで空気がいっぱい入っていて、グレーがかったクリーム色をしていて、風味がとても良いのです」
って。
聞くだに美味しそうでしょう?
それ以来、ずーーーーーーーっと食べてみたかったんです。
ここで何十種類とあるパンの中で、確かにこれだけが、ひときわ目立って美味しかったので、
もしかしたらと、バゲットの名前を尋ねてみたら、当たりっ。
美味しいものはやっぱり、美味しいのですねー。
外に出ると、ちょうどルミナリエ。
スペインも、特に都会はクリスマスシーズンにお金をかけて、目抜き通りは盛大で。
こんな感じ。懐かしい。
ルミナリエ、イタリアから電球も職人も来日してるそうな。すごいー!
美しいけど、かなり寒色、雪の女王の宮殿のようだ。
調べたら、去年から100%LEDなのね。
でも、とても幻想的でした。
聖歌のような美しい神々しい曲が会場中で流れていて、気持ちも盛り上がるというか洗われるというか♪
そして会場を出るとそこは・・・焼肉の匂いと煙が充満w
ヨーロッパだと、クリスマスマーケットが立ってるところですが、
いきなり縁日っ(笑)
面白い~っw
クリスマスとお正月が背中合わせな感じが、すっごく日本っぽくて、
この異色の取り合わせが、個人的にはルミナリエで一番の見どころって思いましたっ(笑)
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