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胡桃について深く考える。

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まだまだあく抜き中なので、
「胡桃」というもの自体についてを深く考えてみました。
こんなに「胡桃」を考えることってなかったわw

砂糖漬けにするために「青い胡桃」は、
6月24日の「聖ヨハネの日」に収穫しろとのこと。


聖ヨハネだれソレ?
ここで脱線するから検索が延々続いてしまうのですが、後学のために(汗)

誕生日が祝日になってるのは、イエスとマリアと
このヨハネだけなのだそうで(マリア様も祝日だったのね。9月8日つまり秋分の日前後)
イエスを洗礼したのがこの方で、特別な聖人なんだって。
夏至祭と一緒に祝われるのだそうです。
あ!!つまり冬至前後にイエスの誕生日、夏至がヨハネ、秋分がマリアなの?出来すぎじゃない!?

ヨハネの誕生日はイエスの半年前と「言われる」と書いてありました。ほらほらw
マリアの誕生日はギリシャ正教が言っているけれど、「福音書」も「新約聖書」も記述がないとあるし。
調べるとイエスの誕生日すら「新約聖書」に記述がないんだそうな。
やはりね。
夏至や秋分、冬至という陽のさす長さって太古から呪術的にも農作物的にも大切にされてきた日と重ねて、
忘れないようにか有難みを加えようとしたんじゃないかなと、私的に大発見。
ねえ、春分はどうなってるんだろー??

ということは、さて置き。
まあ、夏至祭の夜に摘んだ花とか集めた夜露に願掛けしたりするから、きっと
「この日のくるみは美味しい」とかありそうですがw
とりあえず6月後半の収穫が、砂糖煮にするには良い固さとのお話☆
サイズ的には、大きなオリーブ < 青い胡桃 < 小さな卵 なんだって。ふむふむ。
高地や春が寒かった年は1~2週間後が目安と。

でね、
涼し目の長野で7月2週目に収穫された胡桃は、間に合った気がします♪

最初の2週間の水替えは、
ナットタンニンと苦味物質を除くためだそうです。
私の指ね、今、土から出てきたばかりのゾンビみたいだから、くるみ灰汁の威力はほんとすごいですw
しかも、時間が立つほどに茶色が強くなって質が悪い。
いつまでかかるんだろ?落ちるのにー(汗)


くまたろうさんは、この「ナットタンニン」を使ってインクを作るプロジェクトを始めるんだってー!!(興奮)
確かに、指がヘナを塗ったみたいになってしまったー!
って思ってたので、インクだろうが髪染めだろうが出来そうって思って、
これまた脱線して調べてたら、
ヘナが染められるのもこの、「ヘナタンニン酸」によるものだそうです。
で、ヘナタンニンは「赤褐色」に染まり、
タンニンが有名な紅茶は「暗くする」効果があって、
日本人の髪にはヘナを紅茶で溶いて染めると色が馴染むとか(おおお~!)
タンニンは蛋白質と結びつきやすくて、いたんだ髪を和らげるのだってー!!

ってことで、「青い胡桃でインク」プロジェクトも期待♪
私、胡桃のタンニンで髪の毛染めてみたいわっ♡


ということは、くまたろうさんに任せるとしてw
青い胡桃に戻りますよ。

私の知っている、よく食べている胡桃、あれは「洋グルミ」ってことがわかりました。

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北海道から九州まで、日本に生息してるのは鬼グルミと姫グルミで、総じて「和グルミ」と呼ぶのですって。


洋物に比べ、鬼グルミは小さくて、姫グルミはさらに小さいそうな。
殻は、割りやすい洋物に比べてとにかく固くて厚くて、殻剥きが大変で(汗)
食べるところは、少ない。

でも、和ぐるみの実の方が脂肪に富んで上品な味わいなのですって。ふ~ん。
洋物よりタンニンが少ないとのこと。

長野は栽培に適した気候らしくて、日本のクルミ生産量で一位なのだけど、
日本で流通してる長野産は、外来のカシグルミ、ペルシャグルミ2種を掛けあわせた
皮の割りやすく実の多い「信濃グルミ」って新種なのだとか。

長野では、農家のくるみは「信濃グルミ」で、
山になってるのは日本古来の「鬼グルミ」か「姫グルミ」なのですね。
我が家にやってきたのは「鬼ぐるみ」なのかな。
くまたろうさんの、長野のクルミ山の記事があまりに美しい水や景色でうっとり。
長野の自然っていいな~(憧)

殻が硬いのを必死で割って食べるのも、2週間水を替えて、それから灰でアク抜きするのも面倒くささ究極の選択w
さてあなたはどっちがいい?って感じ。
砂糖煮の方がラクな気はする(気のせい?)

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で、この「青いクルミの砂糖煮」は、
ギリシャ、トルコ、キプロス、ルーマニア、アルメニア共和国の伝統的な食べ物なのですって~。
割るとこんな感じなのです。
トルコで食べたこれは、
カイマクって、フレッシュミルクを沸かして冷ました時に浮く脂肪分をすくったもので、
生クリームほど濃厚じゃなく、口ですっと溶けるの。
緑の粉はピスタッチオ。

一緒に口に入れると、若い殻は柔かく、ナッツはそのような食感を残し、甘過ぎないシロップの味と
カイマクがサラリと溶けて後味でミルク感をほのかに添えるってのが、
一瞬で口の中で起こります。」

これがその時の私の食レポ♡
シロップに漬けてから6ヶ月待つのですって。
味見できるのは、早くても年明けみたい。
美味しくできるでしょうか♪


Commented by mzn at 2016-07-15 22:37 x
はじめましてコメントさせていただきます。
いつも素敵なエッセンスあふれる海外料理やアイディア、狩猟の成果や畑のご様子など、楽しく拝見してます。

青い胡桃の砂糖煮、africaさんところで初めて知ってびっくりして、そのまま検索の海に溺れてしまいました。
ヒットするのは果実酒ばかりで、日本語しかできない自分に歯がゆく思いながらも、africaさんがお作りなる様子を画面の向こうからそっとのぞき見させてくださいませ。
カイマクは、製法からもイギリスのクロテッドクリームでしょうか。(以前中東系の料理を調べた時にその名称で見たような記憶が…)
聖ヨハネの日から始まったキリスト教の聖人の誕生日と夏至や冬至、秋分などの暦の絡みは私も同感でウンウン頷きながら読ませていただきました。
春分はちょっと日付がズレますが最大のイベント、イースターが絡むからあえて当てはめてないのかな?と思ったり。

胡桃のアクの落とし方には詳しくないのですが、ヘナの場合は皮膚のターンオーバー(約28日前後)を待つか、石鹸やプール(塩素)で落ちやすいのでご参考になれば。
Commented by lacasamia3 at 2016-07-15 22:55
うちはアントネッロのアレルギーが発覚し、 食材から胡桃が消えました(涙)
Commented by 浦島の亀 at 2016-07-16 03:19 x
ふおおー、ちょっと来ないうちにクルミまみれになってる?
脱線話題のそのまた脱線っぽいけど、ドイツで仲良くしてたカトリック神学の学生さんから聞いた話。
キリスト教の祝日ってもともとは非キリスト教のローマとかケルトとかの祝日を打ち消すためにそれにかぶせて設定されたんだって。
マリア懐胎が12月8日で、イエス誕生が12月25日って、同じ年の12月のスピード出産だったの、それとも1年以上かかった過熟児だったの、と質問したときの答えです(笑。
Commented by africaj at 2016-07-16 23:31
mznさん、こんばんは!はじめまして♪
コメントうれしいですっ!
うふふ、mznさんもとても好奇心の多い方のようですねっ。
青いくるみの砂糖煮、私も出会ってびっくり!こういうものに出会うと、わくわくといつまでも検索のたびに出てしまいますよね。わかります~。
私、上手に作れるといいのですけどね(祈)
カイマク、クロテッドクリームに似てると書いてありますね!ただ、クロテッドクリームよりさらにふわっとさらっとしてたんです。きっと搾りたてのミルクだからこその軽さだったのかなあ・・・。

なるほど!イースターか。きっとそれです!!わあ、謎だったのでうれしー。

まあ、自分のターンオーバーの日数がわかって面白いかも☆
Commented by africaj at 2016-07-16 23:34
chihoさん、えー!
毎年アントネッロが青いクルミでお酒に漬け込んでたの覚えてるのに、ここに来てアレルギーとは!?(もらい泣き)
Commented by africaj at 2016-07-16 23:46
亀さん、ここに書き込んでるってことは手術無事終わったの!?
ちょっとはのんびり療養してね。
しかし手術の翌日退院とは・・・さすがお国柄。車で帰るのも長時間で大変だしゆっくりよー。

ところで、進学の学生さんのお話、面白い!!さすが亀さんっ。日本だって天つ神と国津神が言い伝えでは兄弟っていつの間にかお祝いとっちゃったものね。面白い!興味深い話ありがとうっ♪
とりあえず養生よー!
by africaj | 2016-07-15 17:05 | 食べることの冒険 | Comments(6)

ついに、都会から田舎へ引っ越してきました!皆で家を建てたら、森暮らしの始まりです♪


by africaj