映画「ホテル・ルワンダ」 と NHK「新・映像の世紀」

学校に行かないなら、社会の勉強に、
TSUTAYA4本1000円を利用する時、かならず一本は社会派を見ることにしました。


今回は、「ホテル・ルワンダ」。
ルワンダ内戦のお話を見ました。
映画自体は、ホテルの副支配人の家族愛を中心に描かれていたので、
見応えがあると同時に、救いのある終わり方なので後味も悪くないです。

ただ、ルワンダのツチ族とフツ族、同じ民族同士がいきなり殺しあう異常性がどうもありえない。
映画はそこには触れていないので、息子とずっと検索を続けると、
世界の構造が見えてきて驚きました。

つまり、ルワンダで同じ言語を使い、違いも殆どなかった2つの民族に、
争いの火種を持ち込んだのはベルギーでした。
第一次大戦後ルワンダを植民地にしたベルギーは、
少数派のツチ族を優遇し、支配階級に祭り上げ、多数派のフツ族を支配させました。
これで、不公平を感じるフツ族の憎悪は、ベルギーではなくツチ族に向かう。

こうやって自分たちが植民地に君臨するとき、必ずクッションとして別の民族を
自分たちの下に置く。
クッションにした民族を優遇し、税金の取り立てや警察組織をその民族にやらせる。
こうして民族が互いに反目し合って、支配国に憎悪が向かないようにする、
「分割統治」と言う支配戦略をした。
高校の教科書にも出てきて、私も大学受験の時に覚えた言葉だけれど、
そのほんとうの意味を、今回はじめて知りました。恐ろしい・・・。

もともと問題のなかった民族間に優劣を持ち込むと、
その後欧米の手が離れてももう勝手に民族同士が争いを始め殺しあう。
そしてフツ族は120万人以上のツチ族を虐殺するという、異常な状況が生まれたわけでした。


次に「分割統治」で調べてみました。
驚くことに、最初にこんな悪知恵を働かせたのは、古代ローマ帝国だとか。
征服された者達が結託しないように、都市毎の処遇に格差をつけたのが始まりと。

これを19世紀以降、植民地支配に西洋諸国が応用し始めちゃう。
19世紀というと、初頭にナポレオンが現れ、中頃にイギリスが産業革命を成し遂げ、
日本には黒船が来ちゃう時代です。

特にイギリスは世界を混乱させるのを面白がるように、この手を多用した。
例えば6年前にようやく内戦が集結するまで26年間殺し合ってたスリランカ。
シンハラ人とタミル人の対立は、
もともと仏教徒のシンハラ人の国に、イギリスがヒンドゥー教徒タミル人をインドから
強制移住させて「植民」して、タミル人を金銭的にも教育的にも優遇し、格差をつけたとか。

自分の国に、違う民族が定住してきて、その上チャラい生活していばり散らしたら、
そりゃあ怒るわな・・・ってことを、わざとやって、
憎悪をイギリスに向けないようにする細工を、あっちでもこっちでやって、
それが今の戦争の大元ということがわかりました。


振り返って、日本の占領連合軍(GHQ)がイギリス指揮だったら、
例えば隣国から少人数が「植民」され、優遇され、日本人が
統治されていたかもしれなかったんだなあ・・・などとシミュレーション。
うーん、怖いい。
その後独立運動が起きたとしても、最終的に悲惨な内戦で殺し合いだったかもしれない。
いや、
ポツダム宣言ではまだ戦勝国(米・英・ソ・中)で日本分割統治が決まっていて、

北海道・東北地区=ソビエト連邦
関東・甲信越・中部・北陸=アメリカ
四国=中華民国
中国・九州=イギリス
近畿=アメリカ+中華民国
東京=アメリカ・イギリス・ソビエト連邦・中華民国
沖縄・小笠原=アメリカ直接統治

だったのを思うと、イギリスなら中国九州に会津藩を配置したかも。
翻ってアメリカ一国統治で日本が分断されなくて良かった(涙)
日本が日本人のもののままでよかった。
などと「ホテル・ルワンダ」のおかげで、長々と歴史のお勉強ができました。
こういう歴史のお勉強はやっぱり面白いですよね。



そして本日始まったNHK[新・映像の世紀」。
これは面白かった!!家族で見ちゃった。

ここでも、イギリスのズルさが群を抜いてました。
「アラビアのロレンス」の話しと共に、イギリスの三枚舌外交についてが
すごくわかりやすかった!
ポイントポイントで超えちゃイカん一線を超えちゃうのがドイツってのもわかった。

ドイツと結びついていたオスマントルコを解体させるために、
オスマントルコからの独立を仄めかして、アラブ人に反目決起させたのが、イギリス。
でも本当は、独立させてあげるってアラブ人への約束は嘘で、こっそりフランスとイギリスで
オスマントルコを分けっこする約束をしてた、イギリス。
戦争に使うお金をユダヤ人に出させるために、代償として、
アラブ人が独立したら国を作ろうとしていた場所に、ユダヤ人を連れて来て
国を作らせたのも、イギリス。

永遠に泥沼かもしれないパレスチナ問題を作ったのも、
今に至る数々の中東紛争も、一番悪いのはイギリス!
それと、欧米の植民地政策と戦後の白人優位の勝手な取り決め。
ため息しか出ませんね。
糸を絡ませといて、放り出して責任とってないのに、
なんで世界から責められないのかしら?

「100年の悲劇はここから始まった」ってのが、
「新・映像の世紀」のテーマなので、
「今」どうしてこんなことになってんのか、ちっともわからん!
って部分を遡って教えてくれて、とっても面白いです。

事実は小説より奇なり。
小説より残酷で、狡猾で未来を潰すような発想に目がくらむ。
そして、人間の想像力をはるかに越えた100年後のツケが
今の世界情勢なのですね…。


次は11月29日。絶対見る―っ♪
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Commented at 2015-10-26 20:33
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-10-28 01:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by africaj at 2015-10-29 01:05
鍵コメKちゃん、
ほんとにね、楽しそうに不登校してる。
分担もうまくいってて、掃除洗濯お料理洗いもの、ちゃんとやってくれるし~♡
そうね、戦後外からの意向でかなり歪んでるとこ多かったのが、
少しずつだけど自然になってきた気がする。
歪みを無理に治そうとして反対側に歪んだりもあるけどね(苦笑)
でも、国も人も同じで、やらされたことってダメで、自分たちで直そうとして初めて正されていく。
教えられたことも、誰かの意図が入ってるから、自分で学ばないといかんし。
学ぶこと大切だねー。

スケボー(笑)面白い夢♪でも、私が登場したなんて、うれしいな。

15年はさすがに、若さが違う。
スペインの日差しに、半袖短パン、ノーメイクにノー日焼け止めで過ごしちゃった。
ツケが今来てる~。これだけは失敗した―(しくしく)
これからも一緒に遊んでくださーい♡



Commented by africaj at 2015-10-29 01:08
鍵コメRさん、
ね、アラビアのロレンス、映画で祭り上げられてたなんてね。
是非見てみてー。
深く考えさせられるから、とってもためになる。
by africaj | 2015-10-26 00:59 | 世の中のお勉強 | Comments(4)