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1週間だけ家族との時間。

一昨日、ようやく関西に戻って来られました。

色々あって、滞在が長引き、
病室に父とずっと泊まり込むことになって、看護師さん達とずいぶん
顔見知りになりました。

どんな手間でも、いつも笑顔で対応してくれるすごい人から、
できるだけやりたくない気持ちが出てる人まで、色々でした。
毎日打ち合わせで担当患者を決めるので、最終的に責任をもつ人がいないことが、
患者との問題を生む原因だけれど、夜勤だなんだとイレギュラーな時間を
勤務するのだから、しょうがないのだということもつくづくわかりました。

最初は4人部屋の窓際だった父。
ちょうどお盆前の異常気象で連日36度以上だった時、日差しの入る窓際の
父の空間は、エアコンの部屋でもすごい熱気でした。
家族が行けない時、暑くて苦しいと訴えたけれど、
皆さんから苦情がないのに、あなただけのために温度を下げることは出来ませんと
言われたとのこと。
他の方は、動けるので、日中涼しいどころにいくことも出来るとか、
マットレスが悪くて蒸れているとか、
窓際の日差しが当たる場所は温度差があるとか、
寝たきりの人で避難できない
ということが理解されなかったわけです。

忙しくない時は、ナースコールをするとすぐに来てくれますが、
あちこちでコールが鳴っていると、すぐには来てくれないのは、
当然なのですが、呼んでいる側はとても不安になります。
暑くて死にそうなのに、水のコップが手の届かないところにある。
喉が渇いたとナースコールをしてもなかなか来ない。
やっときたと思ったら、「担当ではないので少し待ってください」と消えてしまったらしい。

後に、看護師側の説明としては、
患者が飲みたいと言っても、水を禁止されてる人もいるので、
担当者じゃない場合は調べないと、勝手に水をあげられないのだとか。


多くの心的ストレスで精神的に不安定になったことで、
個室に移り、同時に家族が付き添うことになりました。

入院に至るまでも、かなり大変な目にあって母と姉が疲れ果てていたので、
泊まりこみは私がしました。
個室で看護師さんとのコミュニケーションもとれるようになり、
入院10日後に、エアーマットというものに替えてくれた時、
「まさかこんなに悪いマットに寝かされているとは思わなかったの。
私が実際に確かめれば良かったのわ。ゴメンナサイね」
と年配の看護師さんに言われた時、
ああ、こんな風に10日間誰も気がついてくれないって手違いが
やっぱり普通にあるのかと知りました。

私には知識がないので、通気を良くするエアーマットが寝たきりの人に良いことを
この時知ったわけで、家族か看護師さんが気が付かなければ
そのままだったわけです。
えー!とも思いましたが、10日で気がついてくれたのは運が良かったと思うことにしました。

家族が体験することで、父のストレスを看護師さんに通訳でき、
結果的にかなり分かってもらえたのではないかと思います。

個室料金は1日2万円を超えるので、10日で20万円以上が吹っ飛ぶわけです。
これを、どこまで許容できるか、今後まだまだかかる病院と介護費との兼ね合いなので、
悩ましいところですが、
大部屋だと看護師さんも忙しそうだし、他の方への配慮もあるので
なかなかコミュニケーションが取れないのと、
本人が訴えていても、我がままと捉えられがちな、小さなストレスの積み重ねが、
実は「前を向こうって気持ち」を打ち消すものだったりするのを感じました。
父のように「寝たきり」であったり、「耳や口や目が見えない」ような方々の場合、
全部を個室にしなくても、最初を個室にし、家族と病院生活を共有するのは、
けして散財ではなく、とても必要なことだなとつくづく思いました。


同時に、治療後をどうするか、あちこちに相談してまわってました。
高齢者が多いということは、我が家と同じような人々があふれていて、
どこも予約してから数ヶ月待ちだということ。
なるべく早く動かなければいけないことも知りました。
ソーシャルワーカーさん、ケアマネさん、どんな棲み分けかも知らなかった私です。
この2週間でとても勉強させてもらいました。

出来ることと出来ないことが明白で、
出来ないことに苦しみ悲しみますが、出来ることを一生懸命やってあげるしかない。
腹をくくりました。


滞在中、毎日美味しいものを作り続けました。
「この御飯がなかったら、耐えられなかった」と、皆が毎日感謝してくれて、
自分がメアリー・ポピンズにでもなった気分でした(笑)
がんばりましたよー。


帰りの飛行機の便が決まって、パパに電話をかけたら、
それまで「こっちは大丈夫だから心配しないで」と言っていたパパが、
「君がいないと、このうちには、バカ猫とバカ息子しかいないんだよー」と泣き言出てた(笑)

バカ猫は、男所帯でちょくちょくご飯が忘れられたからか、
私がいないからか、トイレじゃないところで大小織り交ぜてやっちゃったらしく、
暑いさなか、2人で泣きながら掃除したとかで・・・。

バカ息子は、家事分担をしてるのに、忘れて翌朝までやらなくて、
翌朝はやるかと見てても、やらなくて、雷を毎回落とさなきゃいけなかったらしく・・・。

パパも頑張ってたんだなあ。
それでも2人で頑張って、食べて、洗濯して、一回はお掃除もしたんだって。


帰ってきたら、観葉植物がカリカリになってました。
何年も生きてたアジアンタムが、2週間でお釈迦とは(涙)

カイちゃんのおしっこの匂いが、まだ取れてないようで廊下まで臭うし。

最初は私が買っておいた食材でお料理を作ってたみたいですが、
後半は、息子の証言によると、
「うな丼と焼き肉丼と牛丼を作ってくれたよ」って、丼攻め。
外食は、
「スシロー・スシロー・スシロー・ラーメン・スシロー・スシロー・マック・ラーメン・・・」
そんな感じだったらしい(爆)
由緒正しい男所帯食に、潔い男らしさを感じましたね(笑)
もしもの時用にと、山程買いおいたカップラーメンも、残すは5個になってました。
仕事から帰って御飯作るって、そりゃあ大変だよね。ご苦労様でした。

でも、へとへとになって帰ってきた、野菜好きの私のために、
ゴーヤチャンプルーをパパが作ってくれて、
息子が後片付けしてくれました(喜)


今週末から、私はまた父の方に行くんですが、
この1週間は2人にいっぱい野菜を食べさせなくてはっ!

畑もまだまだトマトが採れてるので、
本日はトマトの水煮を作って、大量に穫れてるナスを焼きナスや煮浸しにしました。
一週間、楽しみますっ♪
by africaj | 2014-08-18 14:17 | 雑記

ついに、都会から田舎へ引っ越してきました!皆で家を建てたら、森暮らしの始まりです♪


by africaj