炭焼き、頑張りました!

d0180447_09490013.jpg

空港に迎えに行った車の中で、真っ先に見せてくれた炭です。
「綺麗でしょう?」って。

d0180447_09490931.jpg

硬い楢の木で作った炭は、菊のように開いてとても綺麗なんだけど、
窯の中がまだ冷めなくて、手前にあった雑木の炭しか持ち帰れなかったよ。
でもこれも「開き方が一番きれいな炭を選んできたんだ」って。

24日間、掃除して薪運びして薪割りして、釜に並べて、釜の見張りして
「頑張ったねえ。エラいなあ」って言葉しか出ないです。

雪の照り返しでか、火の番したせいか、洗ってないからか、
煤けた顔してて、リアクションも大人びてて、なんだか違う。

車に乗った瞬間、堰を切ったように話のお土産をひろげ始めました(笑)

85歳の職人のおじいさんがいかに豪傑か。
森が人間にとってどれだけ大切な存在か。
森と人間の関係の中で生まれた「炭」は、石油とかの限りある化石燃料や
木を切って動物の棲家を追いやって死なせながら並べる人工物のソーラーパネルと違って、
切ったら植えて育ててループできるし、今ある森のあちこちから少しずつ集めても、
作り続けられる炭は実は無限の燃料なんだと、おじいさんから受け継いだ話をしてくれました。

持っていったルーターは田舎すぎてメールのやり取り出来るくらいしか役に立たず、
動画もゲームもできない環境だったから、1人の時はずっと絵を描いてたらしい。
雪の中、時間はあるけどやることもないと、皆自分のことを語りだすみたいで、
息子の属するプロジェクトの運営スタッフ、北海道側の協力者、宿の人々、
職人のおじいさん「本郷さん」、人生の先輩の生き方をいっぱい聞いたらしいです。

みんな一筋縄ではなく、
スポーツ一色でこのまま輝かしいと思っていたのに、推薦に落ちて
自分はなんだったのか真っ暗な中からはいあがってパタゴニアを旅してから
自然の中で生きる人。
バイク好きでバイクに乗りたいのに、当時親にとっては「暴走族」イメージが
強くて、泣かれて、しょうがないから一日中バイクに乗れる「郵便局員」になったw
のだけど、昇進して人の評価をする立場になったら、どんなにいい人間も
無慈悲にランクをつけなきゃいけないことが嫌になって、
全部捨てて北海道に来たとか。
一人ひとりの人生の心のヒダまで息子は疑似体験してきたようでした。

宿の家族は関西から移住してきたそうで、
お母さんは「北の国から」のじゅん君が大好きらしいのですが、
「僕が、こんにちわって宿に入った途端
『まああ、じゅん君にそっくり!』って言われて、それから宿では
じゅん君って呼ばれてた」そうでw
「でも相当じゅん君が好きらしくて、犬の名前もじゅんだった」
もうね、お腹抱えて笑ってしまった(爆)

帰る前の日に、お父さんに「なにが一番大変だった?」って聞かれて、
「朝起きるのが、やっぱり一番つらかったです」って言ったら
「もうお前はずっと寝とけ」って言われちゃったって。
またパパと吹き出して。
「みんなには朝起きるなんて普通のことかもしれないけど、
オレにとっては身を削って毎朝起きてるんだよぉ」って。
まあ、それでも毎日必死に起きて働いてたんだから、
自分に大切な時は身を削って起きるのかもしれない。私はもう起こさないどこうw


もちろん、一から始めて最後まで炭を焼き上げた、「やり通した」のもすごい経験。

朝必死で起き出して、宿のおじさんのジープに乗って雪原を走って釜に行き、
釜の火の番をしながら、本郷さんの師匠から受け継いだという、
今ならお宝物の「炭の伝書」を前に、本郷さんの講義を受けるのが朝の日課で、
来る日も来る日も同じだから、「一昨日と今日を入れ替えても、なんの影響ないと思う。
「本郷さん、その講義終わりましたよ」って嘘言ても「あれ、そうだったか?」ってわかんなくなりそうなほど、
毎日毎日が同じことの繰り返しに笑えてきちゃって」ってクスクス。
私達も笑ってしまいました。
「永遠に繰り返す」って経験。大自然の中での生き方。その中でようやく焼ける備長炭。


北海道で一番感動したのはなんだった?って聞いたら、
「宿のおじさんのジープで広い雪原を走ってると、キタキツネの親子が走っていって、
バサバサって聞こえて振り向くと、大きな白に黒の模様がある「丹頂鶴」がいるんだよ。
とにかくそれがすごく綺麗なんだよ」と語ってくれました。
宿のおじさんに言ったら、
「タンチョウ鶴ってどうして「タンチョウ」っていうか知ってるか?
白と黒で「単調」だからw」って言うんだよ、もー。
本郷さんに言っても「ああ丹頂ねー」って無反応なんだもん、やんなっちゃうよ
`道’じゃ普通らしくてって息子の言葉にまた夫婦でクスクス。
「ドウ」だってw

丹頂の意味知ってるよね?
「知ってるよー頂上が赤いってことでしょ」
ああ、知ってたね良かった良かったw紅いの美しかった?見た?
「えーっと、紅いのまでは見なかった」
見ろよ!せっかく名前にもなってるんだからw


宿のお母さんがね、
「キミは、この子大丈夫かしらってみんなに心配させる雰囲気が漂ってるからね、
今はいいけれど、大人になったらそれは「甘えてる」って思われるから、
頑張るのよ。いい大人になってね」って言われたって。

いいこと言ってもらったねと言ったら
「ほんとうに。オレ、いい経験してきたと思う。うん」と噛み締めてました。
沢山の大人にかまわれて育ててもらって、ちゃんと彼の世界は広がってるのが嬉しいです。

d0180447_09491648.jpg

お風呂に入ったら、いつもの息子の顔に戻りましたw
また3人の生活に戻ります。
私はお母さんコート見つけましたが、昨日は着れなかったんです。
・・・着たらせっかくのいい雰囲気を壊しそうな気がして、着たり脱いだりで脱いだ(苦笑)
互いにイラッとしない間合い、今ならとれそうかも(なかなか難しいのよ)
そうだ薄手のコートを作ろうw

ああでも嬉しいな。おかえりなさいなのです♡




読んだよ!の代わりにクリックしてくださるとうれしいですっ♪

にほんブログ村 ライフスタイルブログ ナチュラルライフへ
にほんブログ村


[PR]
Commented by 小梅 at 2017-02-25 11:56 x
ほんと素敵な体験だったのですね♡♡お土産話を聞いてるご家族の表情が幸せであったかいのが伝わりこちらまでほんわかさせてもらいました。お母さんコート袖は通さなかったのですね^ ^
宿の方や周りの大人達も素敵〜ほんとに行かせて良かったですね♡自然の中でとても大切な事を学んで体験してかけがえのない時間ですよね。

じゅん君wwいいあだ名笑
私も早起きが何より辛いのでわかりますw
Commented by vinge at 2017-02-25 18:23
前記事のご夫婦の新婚さんに戻ったようなふわっとしたかんじから、今日はAfricaさんがスキップしてる~♪笑

お帰りなさいくーまくん(じゅんくん 確かに!)
たくさんのこと詰め込んで帰ってきたんですね~。

お母さんコート・・いらないんじゃない?(笑)
もうすぐ春だしねー♪   
Commented by モネ at 2017-02-25 18:51 x
いい体験してきたねぇ♡
炭を近くでじーっと見たことがなかった・・というか、
ご飯に入れて炊いてください、っていう袋詰めのしか知らないから
こんなにきれいなんだって初めて知りました。
親じゃない、愛情のある人から意見してもらえるって
とても素敵なことだよねぇ。
そういう人とずーっと日々を過ごしてたくさん話したのは
今後の人格形成というか、自信につながりそうね。
良かったよかった♡
母コート、薄手のをはおったり脱いだりしたいなぁ(*^.^*)
Commented by sato at 2017-02-25 19:22 x
いつも楽しく拝見しています。
(が、コメントは2?3?回目です)

息子君、とっても良い経験ができて良かったですね。
学校で習う事よりも、数倍価値があると思います。
知識も心もとても豊かになる経験だったように思います。
息子君と同じ年頃の息子がいるので、余計にあれやこれやと考えてしまいます。
勉強だけが大事じゃないと思っているのに、悪い点数を取るとすぐに「携帯・ゲーム停止」を言い渡す自分の器量のなさに反省する日々です。
いろんな経験値が必要でも、やっぱり「世間とのズレ」を気にしてしまうのです。
母親コート、私のはズタボロです(苦笑

お迎えの車での会話、可愛らしいですね。
心がホッコリです。

いろんなお話を伺って、私ももっと器を大きくしていきたいと思います。
ありがとうございます。
Commented by 麗子 at 2017-02-25 22:56 x
おひさ〜♪
くうちゃん、おかえりっ!
読んでて、やっぱりちょっとジワって来た。
またジックリ話したし。
Commented by erikaboy1425 at 2017-02-26 00:02
成長した息子の帰還。
なんて嬉しくて誇らしい。

最高の子供ですよ。くーまくんは。
生まれた時も、そして成長した今も。いつも変わらずに。

薄いお母さんコートを、ちょっと肩掛けして、満足そうに微笑んでるafricaさんが目に浮かびました。

私も着たままの分厚いお母さんコートを断捨離しなくちゃ(笑)。
あ〜それが難しいのです。
Commented by 浦島の亀 at 2017-02-26 02:17 x
こっちもやっと落ち着いたのと、
ここんとこずっとブラウザがおかしくてafricaさんブログとその他いくつかだけどうしても画像が表示できなかったりしたんだけど、それもやっと直して、
なんか久し振りにゆっくり読める~!と思って来たら、くーまくんの話だった、うれしいッ!
炭、ほんっと、きれいだねえ!!! 芸術作品としてそのまま飾っておきたい。
そんでまた、いろいろいっぱい体験して成長して帰ってきたんだね。
周りの人に助けられるタイプ、確かに大人になると甘えと言われるのかもしれないけど、
でもそれはそれでその人の資質だと思うので、助けてもらうことを前提にするのでなければいいと私は思うなあ。
人事を尽くして天命を待つ、その天命がくーまくんの場合は人より多めに与えられるってことかも。
人事は尽くさないといかんけどねw
また、くーまくんの楽しい話、楽しみに待ってるよー!
Commented by africaj at 2017-02-26 12:45
> 小梅さん

本当に、親から見ても良い体験と感謝です。
お母さんコート、手に持ちながら迷い迷ってw
着ちゃうと着てる感覚もなくなるので、この瞬間に自分の
「成長する息子」に「ついていけてない母」のイケないところを
見つめられて良かったです。辛いところでもあるんですが。

やはり小梅さんは、くーまの側にいる人なんだなあ。
なにより辛い早起き、そうかああ。
言われると、じゅん君って、うなずきました。
煮えきれなさとかも似てる気が(汗)
Commented by africaj at 2017-02-26 12:49
> くまたろうさん

あはは、スキップしてるよねw
子供ってそこに存在するだけでエネルギー発してて部屋を明るくするんだなあって。
穏やかな空間も好きだけど、フレッシュな空気は細胞が若返るようだ☆

じゅん君ときいてうなずく母wうん、似てるかも。。。

えー、お母さんコートいらない?
でも、blogしててご飯時間通りに作らなくなるからそれもなんだしw
Commented by africaj at 2017-02-26 12:58
> モネさん

炭、綺麗でしょう?
私もこんなに角の取れた自然な丸みのある造形とは知らなかったの。

男の子は特に、成長とともに「親以外の大人」が大事なのだって。
必要な時誰に頼もうかなって思ってたけど、自分でその環境手に入れてたよ。

ほんとね、薄手にしてはおったり脱いだりできたら、
そんなお母さんが理想だなあ。がんばろ☆
Commented by africaj at 2017-02-26 13:06
> satoさん

お母さん同学年ですねっ。
息子さん、「世間とズレ」ないで高校まで来ているのがすごいですよお。
大きくズレてると、もうどうでも良くなるもんですが、
ズレてないと、小さなズレが気になるものですから。
私も同じ立場ならきっと同じ風にしてると思います。

でも、息子さんがお母さんの手から離れていけるよう、差し引きを考えるのは
同じお母さん16才の難しさですねっ。
きっとあと4年くらいのこと。
頑張りすぎないように一生懸命頑張りましょうね!
Commented by africaj at 2017-02-26 13:07
> 麗子さん

すでに親戚のおばさんw
ありがとうね♡
麗子さんも人生の岐路だものね。
じっくり聞きましょうぞ。
Commented by africaj at 2017-02-26 13:20
> erikaさん

優しいお言葉、ありがとうございますー(嬉)
いつも頑張ってるのを、私の尺度で足りないとか、ダメとか言ってた時があって、
可哀想なーと反省することも。
お母さん経験初めてだから、最初から上手くできないものですよね。
生まれて16年経つのに、やっぱりいつもお母さんとして初めての経験ばかりで。

うふふ、えりかさんの息子さん達も、確実に立派な大人に成長されてますものね。
薄手のお母さんコート着てるえりかさんも目に浮かびますよー♪
Commented by africaj at 2017-02-26 13:27
> 浦島の亀さん

亀さんもお疲れさま。
炭、綺麗でしょう?
飾りがいのに、もいちゃんが齧りついたりサッカーしたりで(涙)
透明ケースに入れるとか考えよう。

本人ね、助けられないと社会でやっていけないのは確かだから、
そうだよね、「人事を尽くす人間であること」が彼の未来を開く道だなって思うよー。
ずっと私に楽しい話書かせてくれる道を進んでほしー(祈)
Commented by la_mia_coccolina at 2017-02-26 14:50
一歩出遅れたけれど、お帰りなさいっ!!
たくさんの経験をして、心にずっしりとくる言葉をたくさんもらって、心がいっぱい触れ合って...本当に素敵な日々だったのね。
炭がこんなに美しいことも、こんなに愛おしく感じることも、こういう経験をしないとなかなか気が付かないものね。
今の成長にスペシャルな栄養が注がれたみたいね!
中途半端な状態で何となくやり過ごしているような我が家...目の前の事に対処するのにいっぱいいっぱいだけど、頑張るよ!
Commented by papricagigi at 2017-02-27 03:25
くーまくん、お帰りっ!
炭がこんなに美しいものだなんて、いままで知らなかった。こんな姿をみると、炭は生きていて自己表現をするんだなって思っちゃうね。素晴らしい人達に囲まれて貴重な体験をしてきたんだね〜。くーま君自信がそう感じられたことが何よりネ☆

africaさんのブログ、いっぱい面白い話が書いてあっていっぱいコメントしたいんだけど、いつも読むだけでごめんね〜。

もう、お母さんコートなくったって、africa家はノープロブレムだよっ!
Commented by africaj at 2017-02-27 17:16
>coccolinaさん

ありがとう!戻ってきましたっ。
なんかね、昔の時代によくいた、おせっかいな大人たちいっぱいの世界にぽんと放り込まれた感じなのかな。
人間っていいなあって思えたみたいよ。
kikiちゃん、これからだよー。
1人で放っておいても大丈夫になるまでまだ時間がかかる中学時代を経て、
世界を広げる高校時代だよー。
Commented by africaj at 2017-02-27 17:45
> papricaさん

ありがとー!!
ね、美しいよね。私も知らなかったよーこんな風に角がとれて開くなんて。
備長炭は焼き方すべてが芸術だなあって思います。
今なかなか時間がない時代に、最初から最後まで見届けて経験できるってありがたいね。
学校よりこういうのが向いてる子がこんな風に過ごしていったら、
どんな大人になるのかなあって、進む道を興味深く眺めてるのです☆

私もお母さんコート脱ぎたいのだけど、「高校を卒業する」って苦手分野になると
手を離したらその道は潰えそうだけどいいのかなーって迷いもあり・・・(汗)

私も、行けない時ありコメントご無沙汰だしでごめん~。
日々更新のリズムが出来てきたから、おしゃべりしに行くね♪
Commented by sato at 2017-02-28 19:38 x
少し追加させて頂きたいので、、、、(笑

私の息子はイタリアンジャパニーズで、イタリア在住です。
だから、私の経験からするとすべてが「ズレ」ているのです(笑
幸い、美術が好きな息子は美術高校に入るコトができ(入試なんぞはありません)、毎日好きなコトして過ごしています。
もちろん普通教科もありますが、他の高校に比べると、時間は少ないです。
好きなコトに集中できることは良い事だけど、彼の三歳年下の弟がビックリするほど「世間知らず」です。
興味のない事以外を、まったく覚えようとしないし、知ろうともしないのです。
色んなバランスをとるのが難しいデス。

話しは変わりますが、沢庵、私も大好きです。
時々イタリアで買っていますが、次回は作ってみようと思います♪


Commented by africaj at 2017-03-02 10:14
> satoさん

なるほど。
いいなあ、過酷な受験もなく、好きな道にすっと入れるってきっと理想的ですね。
うちの子はたぶん弟くんと同じタイプかも・・・
今は私とパパの暮らしにくっついてるから成り立ってるだけなので、
自分のスタイルを貫きながら1人で生きられる姿を示して欲しいと切に願うのです。

そちらでも日本大根育てられますしね、糠さえ持ち帰れば作れますね!
by africaj | 2017-02-25 11:28 | 息子のはなし | Comments(20)