9月の授業・居場所を見つけた子ども達の成長

午後は子ども達の発表会でした。

ここには一期生と二期生がいて、一期の子たちは2年間このプログラムを受けています。
もともと、あまりにユニークで学校に居場所がなく、
学校のシステムに自分が適合できないことを長く悩んできた子たちが多いので、
自分の殻に閉じこもりがちでオープンマインドに時間がかかるらしいの。
だから二期生の子たちの多くはまだ周囲の目を気にして臆病に自分にかけたストッパーを
外せてない。

昨年1年かけて「ここが自分の居場所だ」と安心した一期生の子たちは、この1年で
自分のやりたいことが周囲に受け入れられるかどうか気にすることなく自信を持って
我が道の活動を意欲的に始めた子が多くて、今回の発表にはとても驚かされました。

たとえばね、

うちの子は二期生なので、私は一期生の子について薄っすらとしか知らないけれど、
最初に話した時にいかにも機械オタクで他に興味がなさそうだった青年は、
自分が社会にどんな働きかけができるか考えて、
学校のシステムが今は、
給食は給食、他の活動やデーターはまた別ってバラバラなのを
自分がなんとかプログラミングで一つに統括してあげて、
不合理な部分を変えられないかと考えてました。
それが起因か、もともとなのか、
交換留学生制度に応募して、アメリカ・ミシガン州に1年間プログラミングの勉強に参加していて、
自分の一年間やってきたことをネットで繋いでもらって会場に参加してました。
そして現地での携帯など生活まわりの申請で苦労したこととか、楽だったこととか、
案外授業についていけるとかのリアルタイムの自分をレポし、会場の子たちの質問に答えてました。
もっと英語をやるべきと痛感してること、自分の今後の見通しを伝えていまいた。
多分彼は高校1年生くらいじゃないかなあ?


もう一人、小学6年生の子の発表が印象的でした。
その子は聴覚過敏で小学校を長く不登校で、生き物の飼育にしか興味がない子で、
「今まで僕は、自分の好きなことさえしていればそれで満足だったのだけれど、
僕のやっていることを誰かに知ってもらいたいと思うようになって、
今年は研究会で発表をはじめました。
そうしたら、機関紙の記事を書く仕事をもらったし、学芸員の先生たちと沖縄で
海洋生物の研究に参加できました」
そして、その生物を家に持ち帰って家で飼育しているそうなのだけど、
「『沖縄の生物がカラフルなのは、色彩豊かな土地に同化するためだ』と言われてきて、
僕もそうだと思っていましたが、沖縄の紫外線の強さから身を守るためだという説を聞いて、
もしそうなら本州の弱い紫外線で飼育したら、色が褪せるのかどうか
僕は今実験をしています」そういう出しから始まって、

僕は話すのが苦手で、今までは苦手と諦めて、上手くいかないと、
どうせ誰もわかってくれないと拗ねていました。
でも、研究を作文で伝えればいいんだということに気がついて、そして反響があって、
自分をわかってくれる人もいるんだと、わかりました。
自分だけの世界も楽しかったけれど、人と関わると、自分の興味をもっと広げることが
できることも気がつきました。
だから僕は、中学にいこうと思うのです。

聴覚過敏で色々な問題の多い自分だから、
自分に合った学校、環境を変えれば、僕も学校に通えるかもと思い、
公立校、少人数校、近い学校、遠い学校、学校訪問をしてみて、今ココならというところを見つけました。
遠いから親の送迎がないといけないと学校は条件を出すのだけれど、
僕は好きな時に自分のリズムで通いたいから、何度も校長先生と話して了承とれそうな所まで来ました。

今の僕は、自分の好きなことに没頭したいし、学校も通ってみたいし、これから宿題もあるだろうし、
優先順位の付けられない僕は、これをどう解決するか、今後考えなければならないと思ってます。

そんな発表でした。
聞いてて涙出そうになりました(心では滝涙)
もともと自分をしっかり持った子とはいえ、小学6年生だなんてすごい!
こういうこ子達が、日本では居場所をなくし
集団についていけないと怒られて悩むことになるんだなとつくづく考えてしまいました。


もう一人の子は、この一年の自分の心境を伝えていました。
「僕は、皆と違うから「悪」なんだと思っていました。
でも、世界を見渡したら、色も形も大きさもまるで違うものたちがいました。
世界は美しくありとあらゆるものがいて、
僕はこの世界の一部で、
僕には一つ一つの意味も価値もわからない
けれど、この世界のものはすべてが美しいんだ。

そして、僕はみにくいアヒルの子ではなく、
だから美しく成長して飛び立つわけじゃない。

僕は自由に生きてきた。
だからこれからも
僕は僕のままで
自由に生きていく」

そう腑に落ちたと、彼の1年の活動とともに語っていて、なんだか沁みました。

なぜ、自分のやりたいことをやりたいように行動すると、
日本では非難されるんだろうって、私もつくづく思うのです。
自分がそれでもいいって強くならないと潰されるのですよね。
この子たちは、強くなれたんだなあって思いました。

スペインから帰ってきて、
スペイン生まれ育ちの息子が、存在が強すぎて浮いてしまうのに私が悩んで(彼は悩まなかったけどw)、
本屋さんに何かヒントになる本はないかと探しに行ったことがあるんです。
「NOと言えない」「自分がうまく出せない」「希薄な存在」
そういうテーマの本ばかりで全然役に立ちそうなものがなくて、
日本っぽいなあって笑っちゃったのを思い出します。


そうそう二期生では、この子は素敵な発表でした。
機械作りにしか興味がなくて小さな時からもうずっと引き籠っていて、今高校1年。
でも、簡単な仕掛けですごい動きをするロボットを作り出してるのです。
ついに、二足歩行ロボットに着手したと、披露してました。
江戸時代のからくり人形のように、
くじゃくが尾羽を広げたり、人形ロボが二足歩行したり。
今はロボット作りの先生として外に出て子ども達を指導してるのですって。

自分の好きを披露してる時の、彼のすごいキラキラした笑顔が印象的なのです。
彼が語った言葉も感動しました。
「この板、機械いじりする人には普通の「基盤」ですが、知らない人はなんだか全くわからないです。
でも、デザインしたものがこの上にかぶさって、動くと、皆がその面白さをわかってくれる。
僕は、専門の人にすごいって思われるより、
一般の人にすごいって思われたいんだって気が付きました。
だから、ロボットを作るのももちろん好きだけど、
どちらかというと、コードを隠して、いかにそれらしい動きをするようにして、
皆が興味を持つ形を作るか、そんな「デザイン」に今一番興味があります。
これからもっとその方向をやっていきたいと思ってます。

そういう発表でした。
彼は学校に通わなかった分、自分を出したら集団から外れるってストッパーがないので、
マイ・ウェイを突き進めているようでした。


一人ひとりの「好き」を突き進んでいる姿に、
なんとなく、自分はどう息子を育てるべきなのかがわかりかけた気がしました。
2020年の教育改革や今の日本の問題とかも、どう考えたらいいのか、
うっすら見えるように思いました。


次回にまだ続きます。


読んだよ!の代わりにどちらかをクリックしてくださるとうれしいですっ♪

にほんブログ村 ライフスタイルブログ ナチュラルライフへ
にほんブログ村

にほんブログ村 子育てブログ 子育てを楽しむへ
にほんブログ村
[PR]
Commented at 2016-10-05 08:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by africaj at 2016-10-05 20:41
鍵コメさん、こんにちはっ。
いやあ、器が大きい小さいと違って「ない」んじゃないかと不安になるような子なので。。。怖いのですよ(しくしく)
地に足がついてない感じもして。
ただ、今回北海道に三ヶ月ボランティアに行ってくることを決めたのは、しっかり足をつけた行動なので、きちんと階段を登って、自分の人生をしっかり歩んでくれたら、ようやく安心して見てあげられる気がします。
息子くん、きっと他の人が見たら、羨ましい息子くんですよー。自分の子は頼りなく見えるのかもですねぇ(苦笑)
by africaj | 2016-10-03 16:45 | 息子のはなし | Comments(2)