9月の授業 

今回、息子の参加している大学のプロジェクトは区切りの発表会だったので、
私も実家の片付けとスケジュールを合わせて行ってきたのでした。

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久しぶりに行った大学のキャンパスは相変わらずカッコイイ。
9月の講義はISAKを作った小林りんさんでした。

ISAK、国籍も経済的にも多種多様なバックグラウンドを持つ若者39カ国から受け入れ
世界に変革を起こせるようなチェンジメーカーを育成することを目指した、
世界中の高校生を対象とする日本初の全寮制インターナショナルスクールとのこと。
たった一人の構想から始まったこの学校創設への思いを形にするまでの苦労話はとても面白く
困難続きをどう打開したか、結局のところ不可能を可能にしたのは
ひとえにりんさんという「1人の人間の熱意」だと、聞き終わった時感じました。

「高校を先生と喧嘩して中退した私が、こんな学校を作った」という肩書きに、
息子も「おお!(オレと重なるっ)」って聞き入ってましたが(私も)、
その後検索すると、中退後カナダに渡って3年でしっかり国際バカロレアのディプロマ取っておられ、
その後東大経済学部卒業、スタンフォード大学大学院で国際教育政策学修士号を取得されてたので、
切り口を替えると「すごい才女」ではないかと・・・。

りんさんが作りたかったのは、
「日本の学校って失敗しないように修正していくのが普通だけれど、
私は、もっと若い時から失敗ばっかりさせる、
失敗させる学校が必要って思ったの。
大学を中退した人の方が、統計的に見ると成功しているデータもあるんです」って言っていました。

ISAKがどんなに素敵な学校か、りんさんを見ているとわかりました。
2013年に立ち上がったそうですが、こんな学校があるとは知りませんでした。
教育方針がものすごく面白いのです!!
もう日本の教育じゃないのです。

「今の学校は理論的に正しいことばかり求める
そして現実的に正しいことは求められない」
だから計算なんて電卓があるから、そこまで練習しなくていいって考え方で、
自分で実験し法則を考える授業なのだとか。

当初、資金が集まらず創設の目処の立たない中、
最初に行ったサマースクールにて、子供がみるみる変わっていったのを親が実感したことで、
出資しようという動きが、子供を預けた親から初めて沸き起こったというから、
どれだけ優れた面白いサマースクールだったのでしょうか。
この学校、入れたかったなー(現実を見ないで言えばw)

中3で不登校になった時点で準備させてたら、可能性あったかも?でも・・・
「どうせ授業も、通ったその先の見通しも面白くないけど、日本でそれを求めるのは無理なんだ」
と諦めて元の鞘に戻って、結果は高校の1学期で辞めることを決め、
もう今本人は「通信制に転校」って決めてるので。
今更、受験して「学校」を期待して受け直す熱意まで息子にはないし。
今知ったんじゃ遅かったな。残念。
ご縁がなかったのだろうけれど、ここだったら彼も通信制に転校してなそうでした。


どんな辛いことや困難な状況でもめげなかった、
りんさんの座右の銘も良かったです。

「悲観は気分に属するが、楽観は意志である」

自分の意志で「楽観」を作り出すことができるし、思い続けることが力になると。
ですよね。
彼女に同意するのはおこがましけど、
私もそんなポリシーで楽観人生なので、大きくうなずきました。


この講義を聞いていた息子が、最後の質問時間で手を揚げて
いきなり自分の人生相談をし始めたわけです(笑)
確かにその前日に彼は悩み悩んで、パパに夜中の3時まで相談して自分なりの答えが出ず、
ヘロヘロのまま新幹線に乗って東京に来ていた経緯があったのですが。
「僕は、目の前で困っている人、
例えば疲れたから洗い物してくれない?とお母さんに頼まれた時、
自分が『やってあげる』と言ったのに、その自分はやってあげようって気持ちのある自分なのに、
本当の自分は面倒くさがりで『洗い物が大嫌い』で、
体が動かなくて行動に移せず延ばし延ばしになり、結局怒られて、
渋々洗うということを繰り返すんです。
それに僕は、絵を描くのが大好きだけど、描いた絵に色を塗ることに興味がある訳じゃないし、
描いた絵をもっと追求して作品に仕上げることにも意欲がないんです。
描いて自分が満足したらそれ以上はできなくて、欲がない。
でもこのままでは、僕は仕事もなく無一文で野垂れ死ぬしかなく、
じゃあ稼ぐ為に働けばいいのだけど、今の僕のままでは野垂れ死ぬ方へ
突っ走る未来しか見えないんです。
僕も普通一般の多くの人のように、「嫌」なことをコントロールして動けるようになりたいのに。
そんな僕も、「楽観は意思である」って、このままじゃいけないから、絶対変えようと、
うまくいかなくても思い続けたら、出来るんでしょうか」

わー彼の切実な悩み。
母にとっても切実な悩みです。
自分が興味のあること以外体が動かないのが彼の一番の問題なので。
公開の場でりんさんに相談するにはあまりに私的な話に思ったけれど、
スタンフォード大学大学院国際教育政策学修士号で母の彼女は果たして・・・

こう答えました。
「まず、『洗い物が嫌い』なのに、お母さんのことを思って『洗ってあげよう』と思う君は
私の息子よりよほど偉い!うちの息子は、『嫌だ』って絶対言うと思うからw
怒られて渋々でも洗うんだから、すごく偉いと思うけど。
それから、自分のことをそこまで分析できてるのは、その年ですごいと思うけど。
普通はキミの年くらいだと悶々と、なんで自分が悩んでいるのかわからない子の方が多いから。

というか、キミの年だとわからないの普通。
今はいっぱい悩んだほうがいい時期だし、
自分がやりたいことを見つけるのに今からそんなに焦んなくていいのよ。
私なんて5回も転職してやっと自分のやりたいこと燃えることが見つかったんだから」

それから、
「でも君はそれを自分の短所と思ってるでしょう?別の視点からだと長所かもしれないよ。
物事なんてどんなことも全て、裏を返してみると全く印象が違うんだよね。
例えば、自分の面倒くさがりの部分を見つめることで、面倒くさがりで悩む人の役に立つ
新しいものを作る発想が浮かんでくるとかね。
短所だと思いこんでるから短所にしか見えないだけじゃない?」

まさしく、
「悲観は気分に属するが、楽観は意志である」そのもののアドバイスw
でも体現してきた人は説得力がありました。



次回に続きます~。

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Commented by vinge at 2016-10-02 10:11
Africaさんお帰りなさい!

お疲れ出てしまいましたか?どうぞゆっくりやすんでくださいね。かいちゃんともいちゃんの愛に包まれて~。(うちの猫たちだったら、忘れ去られるよー)

ISAK 軽井沢の学校ですね! うんうん。立ち上げの時こと覚えてます!私もすごく面白そうーって思ったの。
でも、もうその時にはPも18歳だったからね。
最初はとても話題になったけど、最近は全く聞かなかったから、やっぱり日本の教育から離れてるからかなー?なんて思ったり(私の興味がないからかもしれないけど)

座右の銘も「なるほどー」ですね。
わたしもこそっとそばにおいておこう。(笑)
Commented by africaj at 2016-10-02 23:39
>くまたろうさん

ただいまー!
珍しくこんなに寝込んだの久しぶりです。たった一日で復活でしたがw
えー、りく君愛が重そうなのにー?

そうそう、軽井沢。
長野って面白い土地ですね。世界のオザワも長野でオーケストラ、日本初の全寮制インターナショナルスクールも長野。
みんな長野なんて。
それなのにあまり有名じゃないところがまたっ(失礼 汗)

そうなの?あまり聞かない?
安定したからマスコミに働きかけてないんではない?
だってすでに倍率は高そう。

そう、やはり楽観は意思でイケるっ♪
そばに畳んでおいといてやってくださいw
by africaj | 2016-10-03 06:59 | 息子のはなし | Comments(2)