「子供に傷を負わせてはいけない」という話。

先日、とても大事な話を、息子の入校式の時に聞いたので、書き留めておきます。

何故かと言うと、
私自身もずっとどうすべきかを悩み思ってきたテーマだったので。

独り立ちするだろう社会は、子供時代と違って世知辛いので、
「ここで甘えを認めると、大人になって困るのではないか」
という愛情から、厳しくする・・・ことは、

正しいのか正しくないのか??って。


私は、うまくいかない可能性をあれこれ考えてみて、
一番いい道だと思えないと行動できない人なのです。
そして失敗するかもしれない自分にビビることもある。
最終的に踏ん切りがつけば大きくジャンプできるのですが、
自分で作った高い壁を乗り越えるのに時間がかかるし、
二の手三の手奥の手を想定しないと、不安になって。
そんな自分がたまに嫌になることもあります。

私の父は、昭和一桁生まれだったので、
「子供は褒めるとダメになる」と信じていて、褒められたことなく育ちました。
出来たことは「当然」で、出来ない指摘しかされない教育。
それがもろに自分を作っているなあと痛感します。

学校選びも会社選びも一人でやり、願書を出し、
一番の難関は受験ではなく、
学費を払う「スポンサー」である父の説得で。
普通は難関校を受けたいと言ったら親は喜ぶと思うのだけど、
「アホか。払った市民税が無駄になるから地元校行って
市民税を取り返してこい」って、一択を強要され、
スポンサーの横暴に苦しむ子供時代であり(苦笑)
高校は刃向かえなかったので、大学は父が単身赴任で知らないうちに
手はずを整えて、学費を払わざるを得ない一択に持ち込み
私の勝利。
などなど、社会より親との駆け引きがハードだったので、
確かに鍛えられて、社会に出た方がみんなが優しく感じました。
特に親は失敗を許さず、常に断崖絶壁の気持ちで挑むべきと私も叩きこまれたし。
なので、自分の子育ても「厳しさ」は必要と思っているところがあり、
息子の行動が全部「甘い!」と思えていたのも事実。


片や、
パパは自分に自信があって、素直にやりたいからって行動する人。
ダメかもしれないってことを考えもしないのがすごいんです。
「オレ、できるから」しか思わないの。
もちろんダメだったこともあるけど、そういうことは都合よく忘れるのです。
やりたいと思った時、そこに壁がまったくないの。直進あるのみ。
その脳天気度は私には羨ましいとしか言えなくて。
でも、彼が想定しない「もしもダメだったら」の二の手を私が考えるから
我が家はそれなりにうまくいっているのかもしれない・・・とは思いますが(苦笑)

息子のことも、
「ダメだねー。無理なんじゃない?諦めよ」諦めがすごくいいの。
「頑張ってできないんだからしょうが無いよ。
できることやるしかないでしょー。期待しない期待しない」
親がなんとかしてあげなきゃとか、ないの。

そのパパが告白したんですが、
「オレ、人生で叱られたことって1回もないの。
いや、あったかもだけど、自分に影響力ない人間だと耳にも入らないから。
人生で初めてオレを叱たのって、キミなんだよね」

え”!!?


せいてんのへきれき。
思わず混乱して長い沈黙。

いや、
ってことは、
パパのような目出度い性格にするには、怒っちゃいけなかったのか!!!
「私、もう息子を怒らないことにする!」
と決意したんですが、パパに
「もう遅いよ」と即答され・・・(生まれた時に知っておきたかった)


叱られ人生の私は、そう育つのが当たり前と思っていた自分の認識を
根底から考えなおしてる今日この頃。



長い前置きですみません(苦笑)
ここからが本題ね。

偉い教授がこう言っていたのです。

「近年、自分の本音と違うことをしないと生きられない社会に変わってきていると思います。

だから親は、『ここで甘えを認めると、大人になって困るに違いない』
『社会のゴールが狭くなっているのだから、いいところに進学させなくては!』
と、子供へ愛情を注ぐと思います。

でも、
子どもの夢を実現させたいなら、子供に過度の脅迫やストレス、間違った愛情で
傷を作らないことが、最も大切なことです。

生まれた時から、人間の特性は違うので
子供それぞれにスタートラインが違うわけです。
でも、入学と同時にスタートラインが同じと思われるから、
頑張れと言われ子供を追い詰める。

確かに、一番悪いのは受験のシステムです。

好きではないから、頑張らねばいけない。
好きな物なら、周囲が大変そうと思っても、案外本人は大変と思わないものです。
「ああ、頑張った~」というのは、本来向いてないのかもしれない。

訓練すればできるようになるというのは、あまり楽しいことじゃない。
基準としては、その訓練が1ヶ月で効果を出さないのなら、
やめたほうがいいです。
子供に傷を負わせ、自信を失わせ、やる気もなくならせるだけだから。」

そう言ってました。


なんだかね、色んな意味で、
私の人生って・・・と思いましたが(苦笑)
もう折り返し地点だから置いといて、未来ある自分の息子は
好き、やりたいに素直に壁がなく突き進める人間であって欲しいと
切に願うので。
つくづく色んな事を考えます。

確かに、楽しいと思う時のパワーには、何をも敵わない気がします。


鹿肉の記事、明日には書くんだー!(笑)
[PR]
Commented at 2015-12-18 15:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by diastella at 2015-12-18 17:55
こんにちは~。
くうまくんの入校式の話、じんわりしました。そのままの自分でいられる場所が出来たんですね。本当によかったです。
こちらの話も分かります~。わたしの親は厳しかったしAfricaさんみたいなスポンサー親。まず親が難関……ってのよく分かります! 義両親は正反対で、夫は大らかです。わたしに「なんでも出来てすごいね~」って言うけど、わたしはどっか、いつも身構えているし先まで考えるタイプ。夫は自分が怒られないせいか、わたしにも怒ることってあまりないし、どう見ても人間的に夫の方が幸せそうです(笑)。まあ、いろんなことに備える性格が役に立つこともあるし「わたしがいて良かったよね」なんてたまに恩を売ってますが(笑)。幸せな気持ちを保てることが一番の生きる力って気がします。
Commented at 2015-12-18 19:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tanat6 at 2015-12-18 22:33
ほんとうに そうなんですよね。
暖かく見守ることと、甘やかすことの境って何だろう…って ずっと考えていました。
今でも答えは見つけられません。
私にとっては永遠の課題かも知れません。

くーま君 居場所が見つかりそうで良かったですね。
Commented by フジQ at 2015-12-19 01:00 x
なるほど~。今、「コーチング」のテクニックを子育てに応用するマザーズコーチングを学んでいるのですが。子供の存在承認をし、中にある本当の思いを引き出して、強みを伸ばしてあげる。というのがその基本なんです。その理念と教授がおっしゃっていることの方向が同じなので、なんだかとても腑におちました。こういう指針が自分の中にあると、子育てが少しラクになりますよね。私も親におこられて育ち、石橋をがしがし叩くタイプ。われながら、こんなに叩かなくていいだろう。と思うくらいたたきます(笑)。でも、娘には好きなこと、興味があることに迷わずに向かってもらいたいな。
Commented at 2015-12-19 06:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-12-19 20:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-12-19 23:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by francana at 2015-12-20 02:53
考えさせられますね。
子育てって、まったく自信はないし、黄金のルールがないというか、ほんとうに子供それぞれで。
むずかしいです・・・
入校式のこと、たのしく読ませていただきましたよ。これからがたのしみですね。くーまくんがよりいっそう生き生きとしていられる場所があって、私もうれしいです。
Commented by africaj at 2015-12-20 11:28
Kogu**さん、こんにちわ。
時代もありますよね。
スペインで子育てしたから、違う発想に気がついたり、疑問も持てて、ここにたどり着けたのもあります。
子育てって、面白いなあとつくづく。

かえすがえす、kogu**さんが募集を教えてくれた事がこんな展開になりました。blogやってて良かった。(*- -)(*_ _)ペコリです
Commented by africaj at 2015-12-20 11:48
diastellaさん、こんにちわ。
あ、私と同じ育ちかた&旦那さまも似たタイプ。
そうね、あまり怒らないし、よく素直に喜んでくれます。
今が一番私も素直でいられてます。
だから頑張れる。
これで良いじゃないとつくづく。

そうそう、家族の中の推進力はパパで、抜けてるとこを私が補い、けっこう感謝してもらえるので、私がいて良かったねと満足(笑)
Commented by africaj at 2015-12-21 15:21
鍵コメ さ*さん、
はじめまして!

同じような世代ですね。
今も受験戦争は熾烈ですが、私たちの頃は問題意識も薄くてドロップアウトなど許されない風潮でしたしね。
海外にいたらまた、悩まれるのでしょうね。
私は彼に九九を教える時にスペイン方式と日本方式の違いにもどかしさを感じましたもん。
よいお医者さんに早めに巡り会えたのは、みなさんの運ですね。
今は良い状況とのこと、ホッとしました。

そう、親が先回りして気をもみ、アドバイスすることは、愛情ではないのですよね。
自分の壁を乗り越える機会に、自分で乗り越えるステップを踏ませてあげないと。
失敗しながら自分の手足で進んでいく事が大事なのですよね。
さ*さんはもうリセットして楽しい親子関係に戻れているのですから、素敵です。

私の人生は私のものだし、息子の人生は息子のもの。
終りが来るまで思う存分楽しまないとねっ。
がんばりましょうっ♪

同世代の息子、芸術方面、似たものいっぱいのお母さんに出会えてうれしいですっ。
コメントうれしかったです(ぺこり)
Commented by africaj at 2015-12-21 15:26
tanaさん、
見守ること、甘やかすこと、子供の性格でまた違ってきそうだから
親が見極めるしかないのでしょうね。
私はしかし、私のような育てられ方ではいけないことだけは、わかりました。
私もどんどん変わっていこうと思いますよー。

くーまの居場所、本当にありがたい話です。
Commented by africaj at 2015-12-21 15:32
フジQさん、
「コーチング」を学ばれているんですね。
お子さんが小さい時に、自分が腑に落ちるものを学べてうらやましいです。
私は、「褒め育て」という考え方に同意できず、当時の「コーチング」もイマイチ腑に落ちず、
もがきながら検索しながら、ようやっとここまで来た感じなので・・・。
彼が15歳になってやっと指針ができたのかなあ?
自分の「好き」に突き進める人間になって欲しいですね!
Commented by africaj at 2015-12-21 15:51
鍵コメR**ちゃん、

えー、それで人生楽しく乗り切ってきたR**ちゃんは、
きっとそういうキャラってのもあったのかなあ。
うちもさー
私が「ああ行きたくない」と言えば、「雨降ってるし休んじゃえば?」
「バイト辞めようかなあ」「辞めたらいいじゃない」って言う母だったの。
でも・・・私は「悪魔の囁き」って呼んでたんだよ―(苦笑)
だって、休んだあとのフォローの大変さ考えたら、今頑張って行ったほうがいいだろうし、
辞めた先を考えてからじゃないと、勢いで辞めても好転はしないしなあって。
そう迷ってる時に、甘いささやきをするから。

きみんちのお父さんがどんな方なのか知りたいわ。
今度関西でゆっくりお茶しよ~。
お兄ちゃんのことまだ聞いてないし。
うちおいでよ(笑)

でも、R**ちゃんは、きっとくーまやアントに近いのんきさと好きなことに行っちゃう人って思うな。
うらやましーよー。

なんにしろ、人生には突っ走るための休憩期が必要よね。
日本の子どもたちののべつ勉強させられてることが心配。
休むことなく、社会に出ていくなんて。
子供時代は、いろいろ方向転換しながら、好きに生きて、
人生の生き方を学ぶのが大事だよね。うん。

くーまの居場所、私は本当にうれしくってね。
親子の世界から、自分と社会の関係に広がったこともうれしいのだ。
くーまも幸せもんだよ。
ありがとうね。
Commented by africaj at 2015-12-21 15:58
mF**m**iseさん、
ああやっぱり「褒めない教育」が美徳の時代がありましたよね、日本。
沢山の人がその中でもがいたから「褒め育て」なんて話しに反動でいっちゃったんでしょうね。
褒めない褒めるじゃなく、大切なのは子供とて「人として正しい評価をする」こと。
若いお母さんたちが読んでくださっているといいな。
できるなら私の経験が、お役に立てたらいいなあと思います。。。
Commented by africaj at 2015-12-21 16:18
p*t*t* さん、
うんうん、スペインも褒めて伸ばしてます。褒めすぎって時もある(苦笑)
でも「社会全体が子どもたちを」褒めちぎるから、
子供時代ずーっと幸せに褒め育てられるからみんなニッコニコなのですよね。
日本は親がほめても、学校で順位つくから、自分はできないことに気づかざるを得ず、
褒められたことが逆効果で自信失うことになっちゃう。
そう、中学までは自分の好きを追求して、
高校からは専門を自分で選んでいくシステムだと、自分の得意を伸ばしていけるから
いいなあって思います。日本もそうなればいいのにな。
「好きなことをやるのが豊かな人生」という考えがベースにあるんだと思うの。
日本はどこか「高収入が一番」的見方があるから、皆が似た道に集中しちゃうんだなあ。

うんうん、私もスペインで、ちょっとしたことで褒められるの、
恥ずかしいけど嬉しかったなあ。
大人なのにって思ったけど、最近はもっとほめて~って言えるようになった(笑)

日本は厳しく育てるのが美徳よね。
儒教が生きてる国というのは、私も誇りに思うけど、父や年長者を敬うこと、
決まりがなくても、本能のラテンの国もやってるんだよね。
まあ、スペイン人を見てると、私も、もう少し躾けてもいいんじゃ?って思うこと多いです。
なので、せめて自分の子育ては中庸を目指したいかな。
社会に期待するというよりは、今まで自分が学んできた中で
リベラルに子育てしてあげたいなあって思うのでした。

ありがとうです!子育てもう少し続くので、がんばります♪
Commented by africaj at 2015-12-21 16:24
francanaさん、
子供それぞれですよね。ほんと。
でもきっと子供自信が自分の進む道を知っているのだと思います。
早くから知ってる子はいいとして、なかなかのんびりさんだとしても、
気長に待ってあげたら自分で道を決めるんだなって。
その決定を邪魔しないことが、親として一番気をつけるべきことなのかもって
今は思います。

くーま、居場所がずっとなかったので、私も本当に嬉しいです。
これかrなお1年が楽しみです♪
ありがとうです!
Commented by papricagigi at 2015-12-23 03:53
いいな、パパさんみたいな人。好きだよ~、africaさんみたいな頑張り屋さんも、Hugしたくなる。
私もafricaさんタイプかな、どっちかというと。うちは母がきつかったからねぇ。母自身が得られなかったもの(貧しくて与えてもらえなかったオプション)を、娘たちにはなんとしてでもがっついて手に入れて欲しいっていう願い、常に感じてたよー。自分がこうしたいからする、っていうことを考える以前に、こうしたら母には認めてもらえるのであろうか、っていう思いが先立って。とほほ。うちの父は何も言わない人でさ、それがまた良くなくてね。二人のギャップが大きすぎて。だから会話があふれていて3人で頭を寄せあって相談できるafrica家の様子をこうして聞かせてもらうたびに、めーっちゃうらやましいっ!!って思うよっ。

africaさんが自分を叱ったはじめての人だったっていうの、笑えるね~。その時にパパさんはどんな風に感じたんだろ。「叱られるのも悪くないな。ひっひ。」、そんな感じ?
Commented by africaj at 2015-12-26 12:48
papricaさん、こんにちは!
パパの脳天気さすごいよね(笑)
謙遜社会の日本では、三度は「できません」と言わないと、できる人に失礼なんだそうで、「困ってるなら僕やりますよ。多分できると思う」ってお人好しにすぐ言うから、上下のある世界ではすごく異質に見られる人。
でも、そんな世界はすぐや~めた!って、合う世界でしか生きないの。そのすべてが私と違ってすごいなって思うよ。
私は努力しちゃう。バレーボールやめる時も悩んでたでしょ?そういう自分を脱ぎ捨てるのに今しくはくしてる(笑)papricaさんのHug、元気出るよ―。トラウマ克服しよ。ありがとー。
うちの親より、子供のためという前向きなキツさとはいえ、子供への望みの大きさは同じだね。認めてもらいたいって子供はどこかで思っちゃうよね。
私、スペインに住んで親と完全に切り離した生活のおかげで、自分に正直な人生に戻れたんだよ―。papricaさんも外にいることで自分に正直になれたかな?
反面教師が、私の今の子育てなので、どんな経験も役に立てば昇華されるね♪

びっくりでしょ?そんな人がいるなんて想像したこともなかったわ。
でもパパは初めて叱られたからすごいダメージ受けて何年もいたみたい。それもびっくりだったよ。
ひょんなことでそれがわかって、家族で話し合って話し合って、私も泣いちゃったりだったけど、雨降って地固まる。すべてが良い方に転じたのです。
いつも思うけれど、飲み込んだって数年たっても消化なんかされないのよね。
ちゃんと吐き出すと、結果的に互いの理解も深まるし。だから話し合うの、私は大好き。
Commented by papricagigi at 2015-12-28 15:12
近道をしたりズルをしないで、面と向かって正直に話し合うこと、大切だよね。人と人が理解し合う一番の(唯一の)方法だよね。
うはっ。そうなの。私も離れるていることが必要みたい。太平洋が間にあると上手くバランスがとれているようです。親子の関係って複雑で不思議で人間的だよね。とっても。

パパさんの脳天気さって、ほんと日本人には珍しいねっ。貴重っ!!
Commented by africaj at 2015-12-31 21:32
papricaさん、
離れてたら、日本の良さや日本文化の素敵さがすごくわかったし。
色々あっても愛してくれてる親の気持ちのありがたさもわかるよね。

もう今年も数時間だ―。
来年もよろしくです!!
by africaj | 2015-12-18 13:47 | 息子のはなし | Comments(22)