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温泉と映画「おじいちゃんの里帰り」

気分転換に、自然いっぱいのこんだ薬師温泉に行ってきました。

最初はなんだか落ち着かなくて、浸かっては出てを繰り返してましたが、
身体が温まってきたせいか、ようやくリラックスして湯につかれるようになったら、
ふと、それまで感じなかった温泉の匂いがしました。
臭覚が戻ると同時に、
ゆっくりと息を吸ったり吐いたりに意識できるようになって。
皮膚の感覚が戻ってきました。
それで、やっと地に足がつきました。

温泉に浸かって1時間かかりましたが、
なんとなく囚われていて、気ぜわしく、そこはかと不安なのが
ふーっと抜けて楽になりました。

温泉はすごいなあ。



それからDVDを借りてきて、始業式から帰宅した息子と見ました。
「おじいちゃんの里帰り」

息子が、こういうハートウォーミング系を、くすくす笑いながら
一緒に見てくれるようになったのが、まず嬉しい♡

そして、全編通しておじいちゃんの大いなる家族への愛が可愛くてね。

ムスリムのトルコから、キリスト教のドイツへ、移民を決めた家族に、
あたかも未開の地のような、めちゃくちゃなドイツ観で同情する
周囲のど田舎者トルコ人達も、あるあるって笑っちゃうし。
散々脅されてドイツに来た家族の最初のおっかなびっくりドイツ滞在話も、
あるあるって笑っちゃうし。
すっかりドイツ化して、トルコを訪れてみたら、
トルコの遅れてる部分にうんざりするエピソードが
いちいち、ユーモラスで。

ずっと近代的なドイツで、ドイツ語を話し、
家ではトルコ料理を食べて、トルコのように大家族でくらし、
ムスリムを続けてる家族に、スペインでスペイン語を話し、
スペイン人の友人に囲まれつつ、家はフローリングにして靴を脱いで暮らし、
6割方日本食を食べてた我が家を重ねてみる部分も多くて。
住みやすいドイツを好みながらも、
生まれ育ったトルコの村への、おじいちゃんの郷愁の思いが
笑顔やウインクや家族への優しい言葉に込められてて、
私も素のまま、家族の一員のように、映画を見てました(笑)

そして、心が柔らかくなりました。


温泉と映画、いいですね。
自分を思い出すスイッチが押せて♡




by africaj | 2015-01-08 21:30 | 本と映画と美術展と演劇と

ついに、都会から田舎へ引っ越してきました!皆で家を建てたら、森暮らしの始まりです♪


by africaj